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6 ガツガツ男

「そういえば、君に自己紹介してなかったな」

 いつも俺と瑞穂で来てるカフェに来た。席に座ると國元が言い出した。

「三菱國元だ。三菱財閥の長男。お嬢さんの名前は?」

「安田瑞穂です…。安田財閥の娘です」

瑞穂は言いにくそうに話した。

「てことはすしの婚約相手に間違いないな。あ、すしっていうのは住菱のあだ名なんだ。知ってた?」

「知らなかったです」

瑞穂は國元と目を合わせないようにしている。

「俺達、すしと幼なじみなんだ。瑞穂さんも仲良くしようよ」

國元は笑いながら言う。

「お前みたいな体がデカいやつは怖くて仲良くしたくないって」

「え、ホントか?瑞穂さんは俺みたいのはタイプじゃないかー」

國元は笑うと郁助の肩を掴んだ。

「じゃあ、郁助はどうすか?こいつは優しいしいいヤツですよ」

瑞穂は目を泳がせた。

「そんなことはどうでもいいんだ。話したいことがあれば話せよ」

「俺は正直言ってすしより瑞穂さんに興味あるんだ。すしを落とした相手ってどんな人かなーって」

俺はため息をついた。

「無理に瑞穂に話しかけるな。瑞穂は人見知りだからお前みたいにガツガツしてるやつといると疲れさせてしまう」

「そうかー。じゃ、徐々に仲良くしようね」

瑞穂は小さく頷いた。

「それでさ、本当に結婚するのか?」

「する。お前にあげないからな」

俺は國元を睨みつけた。

「返事が早いな。あわよくば瑞穂さんを俺のものにしたかったけど」

國元は瑞穂を見つめた。

「お前、三井財閥のくせにズルいだろ。安田財閥の娘と結婚するなんて」

國元に睨まれた。

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