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1 瑞穂と過ごして

 瑞穂が家に泊まりに来て何日か経った。一応部屋は与えているけど大体俺の部屋で瑞穂も過ごしている。朝から晩まで瑞穂と過ごす時間はとても充実している。それに、一気に距離が縮まった気がする。

「今日は花火ですね」

 朝、瑞穂が部屋で着替えて俺の部屋に戻ってきた。

「久しぶりに弥生や硝樺に会えるな」

「楽しみです。硝樺さんは久しぶりに会えます」

俺は夏休み前になぜか数回会っていたが瑞穂にとっては久しぶりだ。

「そういえば、住菱くんは硝樺さんのこと名前で呼んでいますね。真菜さんのことは名字で呼んでいるのに」

「え、特に気にしていなかったが言われてみればそうだな…」

だからといって突然俺が弥生のことを真菜と呼んでも気持ち悪がれそうな気がする。

「俺が真菜って呼んだら変じゃないか?」

「そうですか?硝樺さんのことは硝樺って呼ぶのに?」

「いや、そこは人柄というか…。硝樺は硝樺って感じがするから自然と名前で呼んでた」

あの強気で上から目線な感じが硝樺を硝樺として立たせているというか。如月と呼ぶ必要がない気がした。個人の意見だけど。

「って、なんでこんな話になっているんだ」

俺は苦笑いした。

「ちょっと気になっただけですよ」

瑞穂は可笑しそうに笑った。

 すると、瑞穂のスマホから電話が掛かった。

「はい。硝樺さ…」

『瑞穂さん!?どこに居るんですの!?』

硝樺の慌てた声が聞こえた。

「どこにって…急にどうしたのですか?」

『花火の前に瑞穂さんに会いたくてお家に伺ったらいないと言われてしまいました…お出かけしているのですか?』

「えっと…」

瑞穂は完全に困りきっていた。

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