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10 迷惑になる

「そうだよな…二人だけになってしまうよな」

俺は唇を嚙み締めた。

『両親がそれでもいいのなら私は住菱くんの思い通りにしてあげたいです。だから、私からは聞かないとわかりません』

でも、瑞穂も心配だと言っていたのにわざわざ来てもらうことなんてできない。

「いや。瑞穂は両親のことを手伝ってあげてくれ。俺のことはいいから」

俺は電話を切ろうとした。

『でも、私も住菱くんに会いたいです!』

その声に手を止め、もう一度耳にスマホを当てた。

『両親は優しいのできっと許してくれますよ。だから、相談してみます』

「でも、無理をさせるわけにはいかないよ」

『そこはなんとかなりますよ。私も会いたい気持ちは変わらないので相談してみます』

そう言って電話を切られた。

(迷惑になってないかな…)

ため息をついた。

 俺は部屋を出て、飛鳥の部屋をノックした。

「住菱ちゃんどうしちゃったの…?」

俺を見るなり目を見開く姉。

「なんだその呼び方」

「住菱があたしの部屋来るとか…狙ってるの?」

「な訳ねぇだろ!!」

気持ち悪い姉を無視して部屋に入った。

「瑞穂に無理させないか心配なんだ」

「夜に止まらなくなるから?」

「そんな話じゃねぇ」

飛鳥を睨みつけた。

「瑞穂の家は夏休みに従業員に休暇を与えてるみたいなんだ。だから、瑞穂がいなくなると両親の二人だけで家を管理しないといけない」

「メイドがいないってことか…なら、うちのメイド派遣すれば?」

「まじかよ」

飛鳥の考えに感心した。

「あれ、解決した?」

「聞いてみるか。あと、誰を派遣するか決めよう」

もう一度自室に戻って電話を掛けてみた。

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