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100ml戦記  作者: TsukiAkari
2/4

K

小瓶の中には赤い透き通った液体が3割ほど入っている。

薄く光っているようにも見え、きれいな色だと感じた。


見とれているとどこからか声がした。

「よぉ!お前が健人やな?」


名前を呼ばれ、ふと目を上げると虎がいる。

・・・理解ができない。

しかもしゃべっている。


「いきなりすまんな!びっくりしたやろ?すまんが落ち着いて聞いてくれ。手伝ってほしいことがあるんや」


理解はできないが、どうやら逃げないと食べられるという状況ではないようだ。

とりあえず話を聞いてみることにする。


"ケイ"と名乗ったそいつの話によると(どうも記憶があいまいらしいが)、彼は命の危機に

さらされているらしい。このままだと近い将来死んでしまうとのことだ。


「ここへ来る前にな、変な奴が言うんや。お前は近いうちに死んでしまうとな。ただ、救済措置があるらしいんや。そのキーとなるのがこの小瓶や!」

ケイは赤い液体の入った小瓶を指さす。


「この赤い水は”命の水”って言うんやって。これを小瓶いっぱいにすることができれば俺の命は助かるんやと。ただな、俺じゃ命の水を集めることはできんらしいんや。それで君に手伝ってもらいたくてな」

ケイの話によると虎の姿は本来の姿ではなく、人間だったようだ。ただ、人間だったころの記憶は

あいまいになっているらしい。本当の彼は今もどこかで死にかけているということだろう。

非現実的な話ではあるが、人の命がかかっているのであれば見過ごすことはできない。


「僕にできることがあれば手伝うよ。それで、命の水はどうやって集めるんだ?」

気になったことを聞いてみる。ただ、ケイもまだよくはわからないらしい。2日後に近くの神社に来るようにとだけ、伝えられようだ。











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