◆◆◆人物紹介◆◆◆
○バレリー。主人公。16歳。
オリーヴ色の髪に深緑色の瞳をしている。
10年前に許婚が失踪し、そのことに責任を感じ修道院に入っていた。失踪していた許婚が帰って来たことで再び婚約した。
○ウォルフリック。レバーデン大公国の公子。
バレリーの許婚。16歳。黒髪に栗色の瞳。
隣国で10年間、平民として暮らしてきた。大公家に帰ってきた時に、ディジーと名乗る娘を連れて来た。
○ディジー。16歳。
赤毛。茶色の瞳。
ウォルフリックが隣国で暮らしていた頃、一緒に両親(養い親)と共に暮らしていた少女。親を亡くして不憫に思ったウォルフリックの親が、引き取って育ててきた。ウォルフリックとは兄妹のように育ってきた。
○前レバーデン大公妃ベアトリス。57歳。
現大公の母親。バレリーの大叔母(祖父の妹)。愛人に夢中になって政務を蔑ろにしていた前大公に代り、大公国の運営を担ってきた女傑。
○レバーデン大公ウルガー。40歳。
黒髪に栗色の瞳をしている。ウォルフリックとベレニスの父。父親だったロアルドと同じで、女にだらしない。周囲には悪癖だと思われている。
○レバーデン大公妃アリアンヌ。
10年前に亡くなっている。公子を大切に思っていたが、教育に熱が入りすぎていた一面もある。10年前、公子の失踪に心を痛めて亡くなったとされているが……。
○ベレニス。
公には病弱で領地にて静養を余儀なくされていたが、兄ウォルフリックの失踪と、母の死と不幸が続いて心痛から亡くなったとされていた。兄とは同い年。双子とされていた。
○リヒモンド。大公弟。22歳。
前大公と愛人ネルケとの間の子。
深緑色の髪、黄緑色の瞳。髪や瞳の色がヘッセン家特有のものだった為、父親は元恋人だったバレリーの父であるローダントではないかと疑われていた。
○ネルケ夫人。39歳。
赤毛、茶色い瞳。前大公の愛人。バレリーの父ローダントとは元恋人同士。ローダントの紹介で宮殿に上がり侍女として勤め始めた矢先に、前大公の手が付いて愛人となった。母親はクランチオ侯爵(前大公の兄)の妾。大公とも関係を結んでいた。