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浴室のシャンプー

作者: 金子文誉

 ある晩のことである。

 浴室に入ると、未開封の詰め替え用シャンプーが置かれてあった。

 ボディソープとシャンプーは壁に設置したトレイに置いてあるのだが、床になぜか置かれていたのである。

 脱衣所を見れば、備えで買っておいたシャンプーが定位置から消えていた。つまりは、買い置きのシャンプーが脱衣所から浴室に移動したのである。

 かつてネズミに石鹸をかじられた一件はあったが、よもやネズミがそんなことをしでかすなんて考えられない。

 アパートには私一人の暮らしである。いつだれがそんなことをする必然性も蓋然性もないのである。

 夜中にトイレに起きたついで浴室によってなんて回りくどいことはしたはずもないし、その記憶もない。

 ところが、目にした実際にそんなことが起きたのである。こんなこともあるのかと、何事もない日常に戻ろうと思うしかなかった。


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