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2国王セルロア視点

「騒がせてすまなかったな」

「いえ、こちらの方こそわざわざご足労いただきありがとうございます。シャルマン殿下は身体が弱いと聞いております。膨大な魔力を身体が支えきれていないのでしょう。今は無理せず、もう少しお身体が成長してからお越しください」

「うむ。そうさせてもらう」


 神官長は入口まで陛下を見送る時、歩きながら陛下が神官長に話をした。

 シャルマン殿下を抱えているメロード王妃はシャルマン殿下を宥めている。


「……あの時、触発されたように誰かが魔力を出したような気がするのだが」

「? 私共の器具には高魔力であれば必ず捕捉しています。シャルマン殿下以外の魔力は感知されておりませんでした。ですから問題はないでしょう」

「……そうか」


 セルロアは何かを感じたが、妻のメロードもそのことに気づくことも疑問を持つこともない様子。


「ふぇぇっ」

「セルロア、シャルマンがまた泣き出しそうです。早く王宮へ戻りましょう」

「ああ、そうだな。神官長では」


 私たちは従者に連れられ、急いで馬車に戻った。


「シェルマンがあの場で大泣きするとは思いませんでした」

「まだ赤子だからこればかりは仕方がない」

「セルロア、先ほど誰かを気にしていましたが、どうしたのです?」

「いやな、もしシャルマンのせいで赤子のうちの誰かが魔力を使ったとなれば測定に影響するだろう?」

「今日は貴族のみの魔力測定です。多少魔力量が少なく判定されても貴族であればバルストルク学院中等部の入学時や十四歳で平民が入ってくる時の入学時に検査があります。検査時にしっかりと測定するはずですし、問題ないでしょう」

「それも、そうだな」


 私は王妃メロードの言葉に納得し王宮へ戻った。


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マ、マーロンよ・・・
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