プロローグ<戦闘嫌いと無言>
「…………ふむ、原子の巫女か。 俺は戦うのは嫌いなんだがな」
緑色のフードに身を包み、緑の髪と眼が虚ろに揺れながら、その男はそう言った。
そして、原子の巫女、彼女は、
「嫌いでも……貴方は始末しなければならないそうなのよ……死になさい」
と、純白の巫女服を着た茶髪黒眼、長身の女性は言った。その後、不思議な事に大幣から、白く光る球体が構築されてゆく。
そして。
その弾幕を緑の男に放った。
「ち…………」
そのまま緑の男は吹き飛び、死んだかのように見えたが――。
「――ぁ?」
原子の巫女……もとい、原始の巫女は、突如気を失ったのだった……
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そこから数分して……
緑の男が起き上がった。
「痛いな……全く……まぁ、あの権能が発動したみたいだけどな……」
この世界には、権能と異能と……あともうひとつある。
あともうひとつはいずれ……
「さてと、 アイツとの約束に遅れたらいけねぇからな……さっさと行くか……」
と、緑の男は言い、ゆっくりと歩き出したのだった……
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「…………」
緑色のフードに身を包む、紫髪蒼眼の男は、目の前の血溜まりを無言で覗き込む。
「ごぼ……――ぐぇ……」
と、同じく紫髪蒼眼の女性は血を吐き出しながら、地に倒れ伏している。
「……」
無言の男は、ナイフを取りだし、紫髪蒼眼の女性の腹を――切り裂いた。
「――くぁ……がぁ」
と、苦しそうに呻く……しかし、途中から何の声も聞こえなくなる。
「任務……完了か」
と、最期に一言、無言だった男が口を開いたのだった。
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「よぉ、無事だったか。 タンザナイト」
と、緑の男は気安く返り血に塗れたフードに身を包む、紫髪蒼眼の男に話しかける。
「あぁ。 そっちはどうだった?ラルド」
と、緑の男――改めラルドに聞き返す。
「まぁ、いつも通りだ」
と、返す。
その後、タンザナイトとラルドは……
死んだ