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小説を書くときに使える難読漢字・表現 ー慎重、警戒ー

作者: 夏野漣

今回は慎重、警戒するシーンで使える難読漢字・表現を記載しました。

戦闘シーンや緊張の場面に使えると思うので、ぜひ役立ててください。


風声鶴唳ふうせいかくれい……怖気づいた者が、僅かな物音にも怯えることです。風の音や鶴の鳴き声にも怯えることからこの漢字になりました。かっこいい字ですよね。

例文:風声鶴唳にも怯える。

頻出度★☆☆

警戒度★★☆


戦戦恐恐せんせんきょうきょう……恐れて震えることです。そのまんまですね。だからこそ所見でも意味が分かりやすく、文の中に入れやすいというメリットがあります。

例文:呼び出されただけなのに、彼は戦々恐々としていた。

頻出度★☆☆

警戒度★★☆


きたそらがない……恐ろしさのあまり生きた心地がしないことです。そのまんまですね。

例文:闇の中、彼は生きた空がない気分だった。

頻出度★☆☆

警戒度★★☆


危殆きたいひんする……非常に危険な状態のことです。「危」も「殆」も危ういという意味を持つ漢字ですので、「危殆」という漢字は相当危機感がありますね。

例文:このままでは危殆に瀕することになるだろう。

頻出度★☆☆

警戒度★★★


まゆつばする……騙されないように用心することです。たしか、元々はキツネやタヌキに化かされないようにするためには眉に唾を付けるといいことから由来する言葉だったと思います。

例文:彼と話すときは眉に唾するようにする。

頻出度★☆☆

警戒度★★☆


む……心配してやきもきすることです。

例文:気が揉めたが、自分から聞く気にはなれなかった。

頻出度★★☆

警戒度★☆☆


空恐そらおそろしい……言いようのない不安を感じることです。類義語に「もの恐ろしい」があります。そちらも併せて覚えるといいと思います。

例文:それを思うと、空恐ろしい感じがした。

頻出度★★☆

警戒度★☆☆


くつわおとにもます……用心深く、少しの物音にも反応することを言います。「枕を高くして眠る」と言いますよね。あれは眠るときに枕を通して足音が聞こえなくても問題ないと思えるほど安心できること意味する言葉です。なので、対義語に相当しますね。

例文:きれいな景色を見て、気分が高揚するのを感じた。

頻出度★☆☆

警戒度★★☆


ゆくりなく……思いがけないという意味です。慎重にしていたけどうっかりしてしまったということで記載しました。

例文:ゆくりなく言葉の糸口が切れる。

頻出度★★☆

慎重度★☆☆


炯眼けいがん……鋭く光る眼のことです。警戒して睨みつけるときに使うので記載しましたが、単に眼光鋭い人を表す言葉でもあります。

例文:彼の炯眼は見逃さなかった。

頻出度★★☆

警戒度★☆☆


寒心かんしん……恐ろしさにゾッとすることです。「悪寒が奔る」というように、恐ろしい時にはうすら寒くなりますよね。

例文:寒心に堪えない状況である。

頻出度★★☆

警戒度★☆☆


剣呑けんのん……危険な状態のことです。「剣呑な視線」「剣呑な眼光」といったように、目の状態を表すことも多々あります。

例文:その場は剣呑な気配がした。

頻出度★★★

警戒度★☆☆


薄氷はくひょうむ……非常に危険な状態のことです。薄氷の下が海とかだったら危険ですよね。

例文:薄氷を踏む思いだった。

頻出度★☆☆

警戒度★★★


あし……擦るように歩くことです。漢字は難しいですが、よく聞く単語ですよね。

例文:見つからないよう摺り足で移動する。

頻出度★★★

警戒度★☆☆


恐懼きょうく……恐れ畏まることです。

例文:恐懼で身がくすむ。

頻出度★★☆

警戒度★★☆


焦燥しょうそう……焦っていらいらすることです。難しい漢字ですが、よく見かける言葉ですね。

例文:彼の炯眼は見逃さなかった。

頻出度★★★

慎重度★☆☆


気忙きぜわしい……落ち着かない様子のことです。気持ちが忙しいんですからこの意味で納得ですよね。

例文:気忙しい奴だなぁ。と彼はやおら呟いた。

頻出度★★☆

慎重度★☆☆


切羽詰せっぱつまる……物事が目前に詰まって焦る様子です。切羽とは、刀の鍔(持ち手と刃の間にある楕円状の金属板)のことです。これが詰まると刀が抜けなくなります。戦いの最中にそうなったら焦りますよね。

例文:切羽詰まって声が裏返ってしまった。

頻出度★★★

慎重度★☆☆


神経しんけいとがらせる……あらゆる方面に意識を集中させることです。

例文:彼は周囲に神経を尖らせた。

頻出度★★★

警戒度★★☆

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回の投稿は明日の12時頃を予定しております。ぜひご覧になって下さい。

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