解せぬ食える食わぬ
「うわー!立派ですね~」
「そうでしょう。是非そのままで食べてみてください」
「えっ、このままですか?」
「はい、皮ごといっちゃっていいですよ」
「皮ごとイケるんですか?それでは…」
しゃくしゃく…
「あっホントだ!シャキシャキして美味しいですね」
「そうでしょう。うちは無農薬だから安全で甘いんですよ」
ふざけるなよ。なめるな、と。バナナの皮が食えるから、いったい何だっていうんだよ。
「食える」と「食いたい」は別問題じゃねえか。しかも皮が美味いのか?ホントだ、つったって食感ばっかで味の話がねえじゃねえか。そんなものはチャーハンに半ライスを足して、かさ増ししてるようなもんで、普通のバナナの可食部をたんまり食べさせてくれ。いたずらに異物感を増やしやがって、余計なお世話だ。
最近の食い物はだらしないのが評価されるきらいが多い。羽根つき餃子。あんな情けないものはない。外せと。あの余計な食いづらいもんをどかす手間をサボって「羽根です!」。羽根じゃねえよバカ!
羽根つきタイヤキ…同文。
粗挽きソーセージ…もっとこねろ。
これらの元祖はオコゲに違いない。焦げてるだけなのに、さもありがたがって食うやつの気が知れない。ムラなく炊飯器で炊け、このバカ!と声を大にしたい。