発見
プロローグ、ではなくなった。
近づいているとわかったことがある。
「おかしい、大きすぎないか…?」
遠くからでも大きな木だとは思っていたが、近づくとよりいっそう大きいことがわかった。
「ん…あれは?」
風景に溶け込んでいてわからなかったが、その木の下に人がいるようだ。
「すぅ…すぅ…」
「寝てるのか…?」
よく見てみると、不思議なことに気がついた
「耳、か?」
その人(?)にはまるで動物のような耳がついていた。
「なんだこれ…」
寝ているところに申し訳ないが、好奇心に負けてさわってみる。
「なんだこれ…なんだこれ!」
さらさらで手触りがよく、いつまでも触っていられるような気がした。
「これは…ヤバイな…」
病み付きになりそうな心を一旦抑え、その人(?)をもう少し観察してみる。
白い長髪、巫女服、花飾り。そして耳、その上さらに尻尾もあることがわかった。
ここまででわかったのであるが、この人は巫女であり、女性である。
「なるほど、境内が綺麗だとは思ったけど、この人が掃除してたのか…」
寝ている女性の頭を撫でるのはどうなんだろうか、と少し罪悪感を覚えつつも、さっきの手触りが忘れられず、もう一度手を伸ばす。
「気持ちいいな…ところでいつまで寝てるんだろう?」
起きる気配が全くない。
さわり放題なので嬉しいのではあるが、女性としてはどうなんだろうか。起きたときどうなるんだろうか。
そんなことを考えながら耳をさわり続けた。
「んゃ…すぅ…」
起きない。かわいい。
だがプロローグっぽい…
どうしてだろうか?
まあええ。メインヒロイン登場!
ハーレムになるかは不明!
そんなことを1ミリも考えてないからならないと思うけどね!