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私と愉快な仲間達

M役満。

 皆さんは【麻雀】と言うゲームをご存知だろうか?


 4人なしい3人で1つの卓を囲み。136牌の麻雀牌を使用して遊ぶゲームだ。それぞれが14牌を使って色々な【役】を作り、役によって設定されている点数のやり取りをする。知的ゲームである。


 その麻雀には、多種多様な公式ルールに加えローカルルールも存在している。


 今回の【私と愉快な仲間達シリーズ】のお話は、私の部屋に【ロリ】【ドム】【クリーム】の3人プラス私の部屋で麻雀をしていた時のお話だ。


 私達はこう見えても【とても健在な好青年】の集まりである為。

麻雀等に金銭等を賭けた事などは、1度も無い!(笑)


 この日の麻雀も金銭の代わりに【ポッキー】を掛けて麻雀をしていた。100点に付きポッキー1本だ。


 『1 2 4 10(いちに~よんとう)? 5 10(ごっとう)?』


 スタートする前段階の準備の時に、クリームから持ち点はいくらから始める? と言う声が掛かった。


 「4 10(よんとう)でいいんじゃね?」


 私がクリームと言うか、他の3人に向け持ち点数を提案すると、沈黙は了承。と言う事で、それぞれが最初に持つ点数が決まった。

持ち点25,000点持ちスタートの清算時30,000点返しだ。


 『赤4枚、花牌4枚、カン裏有り、後付け無し、ツモ平和無し、喰いタン無し、2翻縛り有り、焼き鳥ですよね?』


 ロリから今回もいつもと同じルールなのかの確認が入った。

これは、最初に明確に決めておかないと、後からモメる原因になる。誰もがポッキーを沢山欲しがり、誰もがポッキーを少しでも多く相手に渡したくないのだ。

【先にルール確認してねぇだろ!】等とポッキーを沢山出す事になるヤツが必ずゴネる。


 『焼き鳥はポッキー5本な』


 ドムの発言により、今回の麻雀のルールが決まった。

先に述べたルールの用語が分からない人は、どうか各自で調べてくれ(笑)


 『それで……今回もMは有りで?』


 ロリからそのキーワードが発せられた。発せられてしまった。

ロリを何故そのキーワードをお前は口に出したんだ!

黙っていれば他の3人もスルーするつもりだったのに。


 『はぁ? Mは有りに決まってるだろ?』


 ドムがそう言った時の顔は、私やクリーム同様に。

余計な事言いやがって……と言う感じで苦渋に満ちた顔をしていた。


 その後、麻雀を何回か続け、みんなポッキーが増えたり、減ったりと一喜一憂して楽しい時間を過ごしていた。そう私を残して……


 私はこの日どうやらツキが無かったようで、ポッキーを毎ゲーム事に減らし続けている。前の回等は、焼き鳥もしてしまい。負けた点数分のポッキーだけでは無く、他の3人にポッキー5本ずつを渡すハメになってしまっていた。


 平日の夜と言う事もあり、今回のゲームで終わり。と言う事が決まった。このままでは私は、ポッキーをひたすら他の3人に渡すだけで終わってしまう! せめてせめて1度ぐらいは、みんなからポッキーを貰いたい。


 そして、その祈りが天に通じたのか、最終ゲームの【南2局】私の親番の時に、奇跡は起こった。


 最初に配られる14牌を見た瞬間に私は。


 「これはいける! ここでMだ!」


 心の中で、そう叫んだ。ゲームが続き、途中で何度も【ポン】とか【チー】なんて言いたくなるのを必死に我慢して、私はMを目指し頑張っていた。


 そしてとうとう。Mを決める為の準備が整う。テンパイだ!

ここでリーチは無いな。そう判断した私は、ダマテンで勝負を仕掛ける。 


 テンパイから次に巡って来た私の手番。私は山から1牌の牌を右手の親指・人差し指・中指を使い摘まむ。摘まむと同時に牌に刻まれた模様を、親指の腹を強く模様に押し付けなぞるように、何の牌を握ったのか。を確かめる。


 「うん? この感触は……」


 私は80%程の確信があったが、その確信を100%に変えるべく、牌に刻まれた模様を自分の目で見て確かめた!


 「きたーー! ツモ!」


 私は、他の3人に聞こえるように宣言した後に、自分の手元にある13枚の牌をみんなに見えるように倒し、ツモってきた牌を倒した手牌の横にそっと添えた……


 【1 2 3 4 5 6 7 9 北北北 白白】【8】


 「立てホン! イッツー! ドラ3 倍満! そして【M】」


 私の宣言を聞き他の3人が項垂れた……こうして私は最後に、みんなから沢山のポッキーを貰う事で、負け続けた今回の勝負に一矢報いたのであった……


 私と仲間達の行う麻雀において、1つのローカルルールがある。

その名も【M役満】

 

 ソーズの数牌と字牌だけで構成され、一気通貫、オタ風牌の暗刻、字牌の頭、そして、8ソのカンチャン待ち、ツモ上がり。


 これらの条件が全て揃った時のみ発動する【M役満】

これは、通常のルールと違い。2倍役満の点数+上がった時の元の点数が一気に加算される。1発大逆転を狙える、禁断のローカルルールである。


 今回、私が見事に決めてみせた【M役満】の場合。


 親の役満点数48,000点×2=96,000点。プラス、元の役の点数、親の倍満24,000点が加算された、合計120,000点。

10倍満貫に相当する点数を貰える。


 「それじゃ、えっと……10倍満貫だから……40,000点オールね」


 こうして、私はこの回だけ、大量のポッキーをみんなから貰った。

 

 因みにトータルでポッキー10本負けていた。



 

感想でのご指摘を受けて。

単騎待ちの箇所を。正しい【カンチャン待ち】に訂正しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  け、けんぜんな麻雀だぁ!?!?!?!? [一言]  け、健全だぁ!?!!  大事な事なので二度と書きます。
[良い点] 仲間内の楽しそうなのが伝わってきます [気になる点] 成立難易度に対して安い気がしますw [一言] 勿論フリテンツモはナシですよねw
[良い点] まーじゃんうちたい。 [気になる点] M役満がなぜその名前なのか、少なくとも8ソーの形状の話などしないと知らない人には伝わらないかな。 あとそれ単騎待ちじゃなくてカンチャン待ちですね。 …
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