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プロローグ
プロローグ
雨がひとしきり降る中、私は屋上でたった1人うちひしがれていた。
傘もささずにというよりも,気力が残ってないと言った方が今の気分に近いであろうか。
私は目の前で起きたばかりの出来事にまだ、心の中で対処できずにいた。
なおもまだ雨は降り続ける、それどころか次第に強さを増していく。
こんな不幸当たり前だった。
だからこそ、目の前で起きた理不尽すぎる結末をより一層彩る様な形になっていた。
全く関係のない人間が巻き込まれ、そしてこうなったという現実。
私は心の中に巻き上がる黒き渦の様なものを抑えることは出来なかった。