表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染は譲れない!  作者: 揚羽 楓
第三章 ギルドスクール編
31/32

30 暗躍

 


 ここは…どこだ?

 今は夜か?暗いな…


「あら?起きたの?おはよう。レオン君。」


 俺は一体何をしていたんだっけか?

 確か…クラス発表を見に行った後、誰かに眠らされて…

 !!!!

 そうじゃねえか!!

 くそ!縄で縛ってやがんのか?しゃべれねえ!

 身動き取れねぇ!それなら火魔法で焼き切ってやる!!


「あらあら。そんなに暴れちゃって。あ、そうそう。魔法で切ろうとしても無駄よ?それは特殊な糸でね。魔法が効かないのよ。つまりあなたは動けないってわけ♪わかる?」


 くそったれ!!何もできねぇのか!俺は!また誰かに助けられないといけないのか!!

 ガン!と床を蹴った後、暗闇で何も見えないこの部屋の人の気配がする一点へと視線を集中させる。


「うんうん。諦める辺りあなた、頭は正常ね〜。さぁ、レオン君も起きたし、朝は窓を開けないとね!!」


 そう言って誰かが窓に貼り付けてあった布を取る。

 部屋の中に光が差し込み、オーブを着ているようだが、逆光でそいつの正体は見えない。



 眩しい!!本当に朝なのか?

 俺は何日寝てたんだ?学校は…


「学校はねぇ、何とかなってるから大丈夫だよ。ほら、思い出してみて機能の授業頭入ってるでしょう?」


 何バカなこと言ってやがんだ?授業受けてないのに頭に入ってるわけ・・・

 入ってる・・・先生が言った一字一句すべてが・・・

 なんでだ・・・?


「ね?なーんにも問題ないのよ。本当はもっと話したかったのだけれど時間が来ちゃったようね。おやすみなさい。レオン。」


 すると、はがした布が独りでにまた窓に張り付き、部屋の中は闇へ覆われた。

 レオンに突如眠気が襲ってくる。なす術もなく、心地よい眠りへと即座に体を預けてしまうのだった。また深い闇がやってきた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 今日は授業を受けた後にルルちゃんと出かける約束をしている。


 そういってふくれっ面なメロを振り切った。

 私は事あるごとにルルに守られてばっかりだ。私がルルを助けたことなんて一度としてないと思う。ギルドスクールに入れたのも全部、ユースさんたちが援助してくれたからだ。私は自分で自立できるようにならなきゃいけないと、と常に思っている。いつまでもルルに頼りきりではいけないのだ。私も人を助けられるくらい、頼りにされる力のある人になりたい。この学校で自分を変えてみせる!そう意気込んで臨んだものの、勉強はメロ、剣術や魔術はルル頼みだ。自分にまだ力がないことはわかっている。はぁー。もっと力が欲しいなぁ。


 とりあえず、今日は犯人を捕まえないと。 私もあまり被害というか、教科書を隠されるとかそういった陰湿な嫌がらせとか、いきなり地面がぬかるんで滑って転ぶとか、そういう感じなのであまり気にしてないのだけれど…とメロに言ったら盛られてアイリスに伝わったらしく、伝えたメロ言わく、髪が逆立つほど怒ってくれたみたい。いやいや、ルルのロングが逆立つってどういうことよと冗談だと受け止めたけど、メロの本気の顔を見て、どうやら本当らしいことがわかった。でも、そこまで怒ってくれるなんてホント嬉しいな〜。


 というわけで今、私の部屋に向かっている。この前もいきなり石畳が盛り上がってこけたばかりなので注意しないと。


 そしたらルルが先の方に見えた。ルルと呼ぼうとしたけど、目の前に見たことない男子がいて、言い争っているみたい。

 徐々にヒートアップしている。声はあんまり聞こえてこないけど、二人の剣幕はわかる。こんなとこで剣なんて抜いたら退学だよ!!でも、私じゃ止められないし…どうしたら…


 あ、あの人は…


_____________________



 そして、今に至る。

 ということをアイリスから聞いて、危うく退学ものだったと鳥肌がたった。


 あそこでベルクが止めていなければ…


 あの後、ベルクの力の凄まじさに驚いて、頭が冷えた。なぜか学長もいつのまにかベルクの後ろにいて、


「あれ?遅れちゃった?もう少しだったのに…」


 となせが悔しそうにしていた。

 学長はほんとに性格が掴めない。


「我は何の話も聞いてはおらぬが、争いごとは好かぬ。シャルル、ダルタよ、平穏無事に解決することはできぬか。」

「「無理」ね!」

「そうか。では後日改めて闘技場でやるべきだ。ここで剣を抜くことは家に泥を塗ることになるのは必至。うぬらはもう少し考えて行動せよ。そこのアイリスとやらが我を呼ばねばどうなっていたか、よく考えろ。あとはお任せします。学長殿。」


 そう言ってベルクは去っていった。

 確かにベルクの言った通りだけども、どうにも怒りが収まらない。冷静にはなったが、許さないということは変わらない。


「あれ?私がやるのか〜面倒臭いな〜、ベルク君が全部やっちゃえばいいのに。まぁ、確かに正論だしね。他の生徒が手を突っ込むことではないか。

 さぁ、君たちわかってるよね?剣が触れ合ってしまえば、もうそこで処分は免れなかった。それを、止めてくれたベルク君とアイリスちゃんに感謝しないとね。君たちが今ここに居られるのは君たちの力だけじゃないということも、しっかり理解してね?さぁて、お説教はこのくらいにして……まだ殺る気満々みたいだね…。じゃあこれから闘技場へ向かおうか。私の権限を使って控え室を開けておくよ。控え室は防音防魔法防物理攻撃の結界が張ってあるからな。すぐそこへ行って最終調整をととのえるがいい。闘技場での決闘なら文句は言わない。うちは一流の治癒術師がいるからね。存分に暴れてくれたまえ。では私は先に手配をしてくる。すぐ控え室に向かうんだ。すぐだぞ?いいな。」


 学長は妙に念を押し、闘技場の方へとすごい速さで走って行った。


「だそうよ?文句はないわよね?」

「いいだろう。その憎たらしい顔、二度と見せられないよう、八つ裂きにしてやる。せいぜい、時間までなまくらな剣で素振りでもしてるんだな。」

「お互い様よ。あなたのような虫に何を言われても全く聞こえないけど、せいぜい、虫なりに努力でもするのね。」


「なに~!」

「なによ!」


「もうやめてってばルル~。早く控え室行こう?」

「そうね。こんな虫の相手をしている程時間に余裕はないものね。」

「はっ。言ってろ。」


 私はアイリスと控え室に向かうのだった。






ついに30話目突入です!

いつも幼馴染は譲れない!をご覧いただきありがとうございます。

更新が不定期なってしまっているのはすみません・・・

アクセス数の自己新を毎回記録できるよう頑張っていきたい所存です。

今後とも幼馴染は譲れない!をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ