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幼馴染は譲れない!  作者: 揚羽 楓
第三章 ギルドスクール編
29/32

28 アルバイト

月火水は忙しいので更新も主に週の後の方になると思います・・・

すみません・・・

 

 私の朝はトレーニングから始まる。

 いつも朝早く起きて日の出とともに寮を出てアイリスと待ち合わせ。

 学校の周りを二人で一周走った後、訓練場に行き組手。

 それから別れて朝ごはん。

 一人の生活にはまだ慣れないし寂しいし一人ぼっちだしテレビもないし…といった具合なので、最近の楽しみは唯一といっていいほどごはんだったりするのだ。

 今日は豆のスープとサラダ。顔は見たことないけど、ユニークスキルが料理系の人が作ってるんだとか。女子的に羨ましい限りなのだけれど、一つしか得られないユニークスキルを料理に使うのは私としても考えものだ。

 そういえば、今日の授業はユニークスキルについてだった。

「今日はユニークスキルについてだ。ユニークスキルはある技術の熟練度が一定の量を超えれば、自然とやり方が頭の中に刻み込まれる。常時発動型もあれば一極集中型もあるんだが、大体は自分の深層心理に呼応している。自分が求めるもの。それが強く表れたのがユニークスキルというものだ。そして今まで、同じユニークスキルが現れたことはないし・・・」


 私たち特待生クラス4人は相変わらず学長と教室で座学授業だ。

 特に他クラスとの交流もないので、一般の新入生がどんな授業をしているだとかは全く知らない。

 アイリスと毎朝話すけれど、そこではその話にならないし、もっぱら訓練が中心だ。でもアイリスはルームメイトのほかにもクラスで友達ができたらしいことを話してくれた。

 いいな~友達。私もほしい。レオンとかどうしてるのかな。

 四人で授業をしていても話はしないし、授業が終わればすぐ自室へもどっってしまう私の責任もあるのだけれど・・・まず、原因として非常にいずらいというのがある。キラさんは無口であの小闘技場での授業以来しゃべったのを見たこともないし、ベルクはもともと巌のような性格で全然話さない。ダルタは私に恨みがましい視線を向けてくる。特に何かした覚えはないんだけどな・・・


 個人的に修行もしている。訓練場にはなんと個人用のスペースがあり、特待生はタダで申請なしで使える。友達もいないし、ボッチの私は専らトトと修行だ。


「シャルル。魔法はイメージだ。俺の力で無詠唱の上に魔法創造というスキルを持ってるんだ。普通の奴なら六属性と治癒の中で多くても3属性ぐらいしか使えないところを、シャルルはすべての属性の適性を持ってる分、脳のイメージでどうとでもなるんだ。」


 というのはトトの話だ。


 といっても私には戦闘の経験があまりにも少ないし、戦闘スタイルが確立してない。

 まだまだ、学長にさえかなわない。

 はぁ・・・どうしたもんかなぁ。


 私は訓練を終えお風呂に向かう。この世界にはお風呂というのはあるのだが貴族のみらしい。

 この学校には特棟にのみ備え付けだ。そこらへんは充実しているのに・・・

 私の学校生活は全然充実してない・・・

 高校だったら普通に友達ができたのになぁ・・・


 お風呂に向かう途中、ある掲示板が目に入った。

 お仕事の募集の掲示板だ。つまりアルバイトである。

 この学校はアルバイトは公認だ。特に問題はない。

 アルバイトもいいなぁ・・・

 何かあるかな?

 私はあるアルバイトに目がいった。

 パン屋!いいね!さっそく申し込んでみよう!


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あのぉ・・・」

「「「いらっしゃいませ!!!」」」


 おわ!!超元気いい!!


「あの・・・バイトの申し込みなんですけど・・・」

「はい!!分かりました!!店長!バイトの申し込みはいりましたー!!」


「はい。なんですの?」


 マリア先輩だった。


「マリア先輩!」

「えっと、シャルルさんだったかしら?」

「はい!そうです!」

「お久しぶりですわ。で、お仕事のお申込みですの?」

「はい。ぜひお願いします!」

「分かりましたわ。ここは、私の家が経営しているので、学校が近いということもあって私が経営権を任されてますの。あなたは働く覚悟がおありになって?」

「はい!精一杯やらせていただきます!」

「分かりましたわ。サラムさーーん!」

「はい!お嬢様!!」

「この子にお仕事を説明してもらえるかしら?」

「分かりました!お嬢様!あなた、名前は?」

「シャルル・トルクールです!よろしくお願いします!」

「トルクール・・・分かりました。シャルルさん。ついてきてくれるかしら。」

「はい!」


 そして、私とサラムさんはパン屋の後ろの空き地に出た。


「あなた、大変だったわね・・・。」

「え?」

「ユーロンでの火事のこと聞いたわ。」

「あぁ・・・はい。」

「お嬢様も心配なさってるの。あと、あなた学校でも変なことされてない?」

「え?変なことですか?特には。」

「たぶん、あなた没落貴族なのに特待生にとかでよく思ってない連中が少なからずいるとお嬢様からうかがってるの。それを聞いて私も・・・」

「え、泣かないでください!そんな・・・」


 マリア先輩、一回会っただけなのにそんなにも・・・

 サラムさんも泣かないで!!


「そうね・・・今はお仕事に来たんだったわね。では、気を取り直して・・・

 よーしそれでは訓練を行う。いらっしゃいませ100回、お会計です!100回、ありがとうございます!100回、お待たせしました100回!すみません100回・・・」

「いや、あの・・・何を・・・」

「何をって挨拶決まっているでしょう。シャルルさん。はい!私の後に続いて復唱!いらっしゃいませ!」

「えと・・いらっしゃいませ!」

「声が小さい!恥ずかしがるな!いらっしゃいませ!」

「いらっしゃいませ!」

「そうそれを100回!」

「いらっしゃいませ! いらっしゃいませ!・・・



ーーーーーーーーーーーーーー


「アイリスちゃんは何買う?」

「まだ決まってないかな・・・あはは・・・」


 私はアイリス。今日は授業が早く終わって、ルームメイトのメロとお買い物。

 あんまり得意じゃない性格っていうか・・・

 ガツガツ来る感じなんだけど、嫌いになれない天然な部分があるしかわいい!

 

 ということで、私たちはギルドスクールが入っている町の中心街に来ている。

 メロが探してきたらしく、お店の外観がいいんだとか。


「ごめんね~付き合ってもらっちゃって!パンおごるから!」

「いいよいいよ!そんなの!私の分は私が払うから!」

「そう?じゃあよろしく~!」


 ほんと、この子はどんな神経してんだか・・・

 はぁ・・・ルル成分を補給したい・・・


「あ!ここ!どう?よくない?」

「うん。確かに外観はいいかんじだね・・」

「でしょう?」


 ん?でもなんか声が聞こえるような?


「すみません!すみません!」


 この声は!ルル!


「メロ!ちょっと先入ってて!!」

「えっ!ちょっと!アイリス~!」


 私はその声がする店の裏に回り込む。

 あれでいてルルは結構抜けているとこあるからな・・・

 何かやらかしたのかも・・・


「すみません!すみません!」

「もっとしっかり!」

「すみません!」

「あの?この子が何かしたんですか?」


 案の定ルルがいて、謝っていたので私がずい、とルルの前に出る。


「え?アイリス?」

「ルルはだまってて!で?この子が何かしたんですか?」

「いや、指導だが・・・おい、シャルル!この子はなんだ?」

「なんだとは何ですか?人に謝らせる理由何かって聞いてるんです!」

「いや、だから指導を・・・」

「だから、指導ってなんの指導ですか!?」

「シャルルは仕事がしたいそうなので接客の指導を・・・」

「えっ!?」


 仕事!?ルルが!?


「あのね、アイリス。私はここに仕事をしに来たのだけれど・・・」

「えっ・・・あっあの!すみませんでした!」

「いやいいんだが・・・」


 その後アイリスも加わり謝罪をするシャルルだった。

 


  

 

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