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幼馴染は譲れない!  作者: 揚羽 楓
第三章 ギルドスクール編
22/32

21 道中


「そういえばお嬢様たちはどうやって帰らずの森から出てこられたのですか?あの場所は誰であっても近づいてはならないと言われる場所。そこに入ってしまったと聞いた時、私とアルバート様は膝から崩れ落ちたのですよ。ナノア様は、シャルルなら帰って来れると言い張っておいででしたが、跡地の調査をしている時も心配で心配で・・・」


 というのはユースの話である。

 私は適当にごまかしておいたが、あとで首謀者のレオンはユースにとても怒られたらしい。




 そして朝になって、馬車が到着した。


「では、いってらっしゃいませ。」

「ユースも元気でね。ほんとうにありがとう。」

「えぇ。このユース、お帰りをいつまでもお待ちしております。」


 私とレオン、アイリスはアブドラ大陸の南側、ギルドスクールのあるラビアという都市に行く。これから馬車で約5日の道のりだ。着いた翌日入学式が開催されるとかで予定はキツキツである。ユーロン東側、アブロン大橋、アブドラと渡っていくものの、盗賊や犯罪者ギルドが襲ってこないとも限らないので護衛をつけてもらっているが、ぶっちゃけ私の魔法創造の索敵魔法で敵の数もまるわかりだし、一人で倒すこともできる。

 あと、アブロン大橋の前に関所があるので、そこでどのくらい時間がかかるかで着く時間や日程をずらさなくてはならない。船で行くというのもアリなのだが、お金が無い身の私たちは関所を通らなければならないのだ。船はなかなかお金がかかるらしい。小休憩も挟んでいく予定だが、到着をできるだけ早めたい。


 



 そして移動し始めて3日目、アブロン大橋に着いた。

 幸いなことにまだ盗賊には一回も会っていない。

 魔獣が時々出てくるが、護衛の方の敵ではない魔獣ばかりなので心配もしない。


 今は野菜の収穫時期と重なって関所は行商人でいっぱいだ。

 一緒についてきてくれている護衛兼案内人の人が列に並んでくれるというので、私たち3人はこの関所のあるカルチという町を探索してみることにした。



「ねぇ!ルル!こっちにかわいいアクセサリーが売ってるよ!」

「えっ!どこどこ!?」

「ったく。女はそういうの好きだよな。」

「レオン!こういうのはどう?」


 アイリスが店頭に並んでいた髪飾りを買って、レオンに見せている。

 最近アイリスがレオンによくアタックしてるような気がする。

 気のせいかな?アイリス、レオンのこと好きなんじゃ・・・



「知らん!そういうの興味ないし!」


 

 あっ、照れてる照れてる。満更でもないみたいだね。レオンも。


「おいシャルル!お前はどうなんだよ!終わったのか!」

「えっ!私!あ!ちょっと待って!えーとコレとコレをください。」

「へい、毎度!」



 私も買ってみた。アイリスのと色違いの髪飾り。

 アイリスの方がきれいだな・・・アイリスの銀髪によく映えている。



「お、お~似合ってんじゃねぇか。シャルル。」

「あれ、なんか珍しいね。褒めてくれるんだ。へぇ~。」

「俺だって褒める時ぐらいあるわ!」

「私は褒めてもらってないな~」

「アイリスは・・・似合ってるよ。」

「えっ!えぇ・・・そう?」


 なんだこの感じーーーー!

 イチャイチャしちゃってーー!



「もう行くよ!!」

「えっ、うん」

「お、おう。」



 私たちは馬車へと戻った。

 検査を受けた後、無事通ることが出来た。

 身構えてたのにあっさりと通してもらった。

 これは予定よりも速くつけるな・・・


 私たちは関所を通った後、その街で一泊することになった。

 

 夜は案内人の人が持っていたソクルという将棋のような遊びで盛り上がった。アイリスやレオンは知っていて、私は知らなかったが、将棋やチェスに似ていたこともありすぐルールは飲み込めた。

 総当たり戦をやってアイリスが勝った。

 レオンはすごく悔しがっていて、夜中にひとりで研究していたようだ。



 そして4日目。


 町を出て、すぐ盗賊に出くわした。

 護衛の人は怯えていたが、一人一撃で全員気絶させた。

 いかにも弱そうだったし、特に問題はないかな。

 このままにしておこう。

 そしてアブドラ王都に入った。

 予定ではアブドラ王都にある冒険者ギルド本部でギルドに入会する予定だ。

 さっそく三人で冒険者ギルド本部に入る。


 雰囲気はとてもワイワイしていた。

 話を聞くところによると、この前Aランクの大規模犯罪者組織をギルドの人員総出で乗り込み親玉を倒したらしく、その話題でいっぱいだった。

 窓口のお姉さんもとても優しく出迎えてくれた。


 冒険者のランクはFから始まり、本部または主要の町にある各支部のギルドマスターが認定、または魔獣や指名手配犯罪者ギルドの人員を一定数倒すとギルドカードが自動的に更新しランクアップするらしい。

 ギルドスクールに入れば卒業すれば自動的にCランクになれる。学長が認定すればもっと上のランクで卒業することもできる。


「いらっしゃいませ。今日はどのようなご用件ですか?」

「会員登録でお願いします。」

「会員登録ですね。えーっと会員登録は3名ですか?」

「はい。」

「わかりました。カードをお渡しします。名前を設定してください。偽名でも構いませんが、実在する人物、団体を使わないようお願いします。」


 私たちは、アイリス、レオン、シャルルで登録した。


「はい、ありがとうございます。あと、3人いるのでしたらパーティーになることもできますがいかがいたしましょうか?」

「パーティーか・・・どうしようレオン。」

「えっ!俺かよ!・・・・んん~いいんじゃねぇか?別に。今は必要ないだろ。」

「そうね。今はいいか。アイリスもいい?」

「いいよ。」

「じゃあ、パーティーはいいです。」

「わかりました。ではこれで登録完了です。これから、冒険者ギルドの為、国の為よろしくお願いします!」


 お姉さんがそういうとカードが自動的に体の中に吸い込まれていった。

 ん?大丈夫なのかな?取り出せるのかな?

 そういった私の表情を読み取ったのかおねえさんが説明してくれた。


「カードを出すときは、頭の中でカードと念じれば自動的に胸の前に出てきますのでご安心ください。」


 へぇー。便利だな。

 仕組みが気になるけど・・・


「「「ありがとうございました。」」」


 3人であいさつをして馬車に戻った。

 その後、特に何も問題は無く、アブドラのギルドスクールに着いた。


「では、3人で学長にご挨拶をとユースから伺っています。そのようにお願いします。では失礼します。」


 



 案内人のおじさんを見送った後、3人は期待を胸に秘めながら、ギルドスクールの門をくぐるのだった。






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