ワンシーン
白い粉が天から降ってくる景色
ぼくは 街の一角で待ち焦がれる
時計は12時をさすんだ
美しすぎる音が鼓膜を刺激した
新しい足跡をつけながら
走ってきたの 誰かを目指して
あえてはにかんで魅せた貴女の表情
まるで映画のワンシーンみたいだね
今 この瞬間が
一生のうちに何回も訪れないって
ああ 隣にいる温もりとか匂いとか
信じられないことが愛しいよ
ちょうど こんな季節だったっけ
思い出すと 胸が苦しくなる
マフラーに埋めた顔
優しげな 最後の言葉は
今 この瞬間が
一生のうちに何回も訪れないって
ああ 隣にいる温もりとか匂いとか
信じられないことが愛しいよ
ねえ もっと言うから
程遠かった道のりを 探しあてていた未来を
ああ 隣にいる貴女と共有できてるって
信じられないことが愛しいよ