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プロローグ

 もう流行ったのは数年前だろうか。

 リアルが充実している人間、通称「リア充」に対して、リアルが充実していない人間、通称「非リア充」たちは羨望の眼差しを向けていた。

 その中に象徴されるのが、「リア充爆発しろ」という言葉。

 実際の意味は、「リア充たちよ、俺たちの代わりに幸せになってくれ」という願いが込められているとか無いとか、そういう話もあるが、現在はもっぱら非難する言葉として使われている。


 爆発してほしいまでにリア充に対して恨みを持つ人間は、そうそういないであろう。

 しかし、本当に爆発してほしいと願うものが、ここにいた。


「リア充など、爆発して滅びてしまえばいい」

 

 妙な薬品の香りがする実験室の中、その人物は研究を続けていた。

 リア充を、本当に爆発させる研究。

 それが、もうすぐ完成しそうなのだ。

 あとは、人間を使った実験をし、その結果から更なる研究を重ねる。


「見ていろよ、リア充ども。お前ら全員爆発しろ!」


 試験管の中で産声を上げる爆発音。それは、まるでわが子が産まれた時の泣き声のようだった。

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