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講義

お久しぶりです。


本編の方を進めていてこちらをほとんど書いていませんでしたので、

投稿いたします。


どうぞ。

 私とペアになったのは『アンジェリカ』であった。

 先ほどは名乗ることが出来なかったので改めて自己紹介をしよう。


「どうも、さっき自己紹介を仕損ねたからね、改めて名乗らせてもらうよ、


 『カーラ・グライス』だ。


 これからよろしくお願いするよ」


 そう声をかけるとアンジェリカ嬢はその重そうな頭のドリルをユサユサと揺らしながらこちらに振り返った。


「私の名前はご存知でしたわよね? アンジェリカですわ。 まあLv.1なのですから無理をせず、冒険のときは後ろから援護してくださればそれでいいですわよ?

 それとその男言葉はどうにかならないのかしら? 貴方のような女性から出る言葉としては優雅さに欠けると思うのだけれど」


(まぁ、Lv.は1だけども、ステータスは異常だしなぁ。 それに女に守ってもらうのは、元男としてなんだかプライドに傷が入るというか、なんと言うか……。

 ついでに言葉使いはなぁ~。 長年これで生活してきたしなぁ)


「まぁ、Lv.1だけども頑張るよ。 言葉の方は善処しますとだけ言わせて貰う……貰うわ」


 女言葉を使うのは恥ずかしかったが、男言葉を使った際のアンジェリカ嬢の視線がとても怖かった。 多分あれは視線で熊を倒せるレベルだ。


 そうしてアンジェリカとの会話を進めていくうちに二十分はすぐに経過した。



----



「はいは~い。 それじゃあ授業をするよ~。 といっても中身は簡単まずは魔法理論からね」


 教室に入ってくるなりそう告げたペルラ先生に慌てて椅子に座る生徒達、皆が座るのを待たず授業は唐突に始まった。 ……私とアンジェリカは初めから座っていたので大丈夫だが。


「魔法理論は簡単、

 1.魔法文字を虚空に思い描く

 2.魔法言語で呪文を唱えると発動!!!

 って流れ」


(意外に簡単だなぁ、これならすぐに魔法が使えるかも知れないな。)


「まず重要なのはイメージね。 同じ火の魔法でもロウソクに灯る火のイメージと火事で燃え盛る火のイメージでは火事の火をイメージした方が威力が上がると思ってもらえればいいわ。

 次に重要なのが魔法言語と魔法文字なのだけれど……、これは各国で研究中でまだまだ不明な点が多いのよ……、今分かっているのは数種類しかないわ」


(イメージで威力が変わるのはまさにテンプレだな。 魔法言語や魔法文字に関する知識はスキルを使っても知ることが出来ないな……、意外に使えないスキルだったのかな?)


「とりあえずは一度見せますね」


 そう言って黒板(のようなもの)に魔法文字を書いていくペルラ先生、周りの生徒は皆真剣な面持ちで見守っている。

 そりゃあ初めて学ぶであろう魔法文字。 これを覚えないことには魔法が使えないのだから真剣になるのは当然のことだろう。

 私もあわせて注視しようとしたのだが、ペルラ先生が書いた魔法文字を見て思わずツッコミを入れてしまった。


(おいおい、あの形は………………)










    "火"










 多少デフォルメされているが、そのたった一文字をペルラ(先生は面倒臭いので省略)が書いたのである。


(漢字!!!? ただの漢字じゃん!!?)


 そんな私のツッコミなど知る由もないペルラは授業を続けていく。


「これは火の魔法を唱えるときに書く魔法文字です。 専門家の間ではこの弧を描く二本の線の交点が魔力発現の源ではないかとされていますが、詳しいことは不明です。 とりあえずこの形を覚え、この形を虚空に思い浮かべながら魔法言語で呪文を唱えると発動しますよ♪ 虚空に思い浮かべるのが難しい場合は、魔力を流しながら指でこの魔法文字を書いていただければそれが魔方陣として機能しますので大丈夫!!

 では一度実践しましょう」


 そう言って右手人差し指を立てたペルラ。 教室中の視線がペルラの指先に集中した。


(ファイア)


 ――ボッ!!!


 ペルラが呪文であろう魔法言語(こちらは英語か?!)を唱えた瞬間、こぶし大の大きさの炎の塊が現れた。





 ……少し横に開かれたペルラの左手に。


(そっちかい!!!!)


 思わず突っ込みを入れてしまった私は悪くないだろう。 と言うよりペルラの口調や性格からそれぐらい読めてもおかしくなさそうなのに……、私としたことが何たる失態。

 今まで読んできた妄想小説たちは一体なんだったのであろうか?


 まぁ私も始めての魔法に興奮を隠し切れなかったと言うことだろう。


 そう自分に言い聞かせ次の講義を待った。



----



 その後分かったことだが『漢字』と『英語』の組み合わせで魔法が使えることが分かった。 と言うよりも適当な『漢字』に上手い『当て字での読み』を使えば魔法が使えることが分かった。


 ……つまり厨二読みで魔法が使えることが分かった。 これは恥ずかしい。


 しかし私オリジナルの魔法が作れるのは嬉しいかもしれない。 私一人だけぬきんでた存在だと言うことだろう。

 こんなところでも【チート】【ご都合主義】が活きていた。


 ちなみに傷の処置法については……




「適当に傷薬や薬草を塗っておけば直ります」




 とのことだった。


 処置が適当すぎるだろ……JK。 

厨二設定乙です。


これからどんどん厨二な技名が登場するかも知れません。

痛いです。 作者の頭の中でどれだけ考えられるかが心配でなりません。


もしかしたら皆様に助けを求めるかも?

まぁ出来る限り自分で考えますが……。


とりあえずは作中の補足説明を少し。


カーラのスキルが発動しなかったことについてですが、カーラの認識では魔法文字は『漢字』、魔法言語は『外国語』として認識されるため、検索に引っかからないと言うことです。

厨二読みと言うのは『轟重爆撃(エクスプロジュネール)』みたいな感じです。

今の魔法はエクスプロージョン級の爆発が連発される魔法と考えていただければどれほど厨二な魔法かが分かっていただけるかと……。

こんな魔法を思いつく限り連発できる存在です。 うちのカーラさんは……。


長々と書かせていただきましたがこの辺で。


また次話でもよろしくお願いいたします。

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