称号
どうも。お久しぶりです。
続きを書きました。
とりあえずの続きなので、やっつけですが、
それでも良い方はどうぞ。
静まり返る教室内に擬音を設けるならまさに『ジーーーーーーー』であろう。
適正検査も終わり、白のプレートだった仮証が赤に変わったのをしげしげと眺めていた私は、そんな擬音で満たされた教室内に入ることを少し躊躇った。
(何だ? 皆してこっちを見てる? 何か間違えたのか!?)
内心でとてもあせってはいるが顔に全然でない。
いつまでもこうしているわけにも行かないので一歩踏み込む。
「遅かったじゃありませんの。皆様心配しておりましたのよ!?」
先ほど名前を聞いた少女が話しかけてきた。確か……『アンジェリカ』だったような?
「すまない。遅くなってしまったようだね。それで皆は集まっていったい何をしてたんだ?」
素直に謝罪する私。
しかし本当に何を集まっているんだろうか?
「あぁ、姐さん。今皆自分の称号を語りあっとったんですわぁ」
「称号? なんだそれ?」
純粋に疑問である。
「カードは返してもらいましたやろ? 名前の横にレベルと称号が入ってますんや。
ええ称号もっとたらそれだけでええ冒険者として認められるちゅう寸法ですわぁ」
「ええ、ですから皆様全員で称号の発表をいたしておりましたの。
ちなみに私は"僧騎士"の称号を得ておりますわ、Lvは3ですが……」
(ほう、どれどれ? あ、あった。 Lv.1 "魔導神の愛姫""武帝王の勝鬨"? 二つも称号がついてるが?)
「私はLv.1だな」
そう言った瞬間、周りの空気がなんだか微妙になった。
「称号は"魔導s「はいは~い、皆さん席について下さいね☆」
言いかけた言葉は後ろから入ってきた声にかき消された。
とりあえず空いた席に座っていく入学者達。
とりあえず私も席に座った。
「は~い。ご入学おめでと~ございま~す。
私は皆さんの教育係を務めます、『ペルラ・トラペジオン』と申します。
皆さんよろしく~」
よろしくお願いします。と入学生達が続く。
「皆様ははれてこの学校の生徒になりました。
本来なら校長のありがたいお言葉があるんですが、あれは長いのでカットしました」
それでいいのか校長よ。
「ここでは基本的なことを色々と学んでもらいます。野宿の仕方や怪我の治療法などは、特に冒険者家業をする上で必須技能になりますので、覚えてくださいね♪」
「では、まずペア決めから行いましょうか」
ん? ペア決め?
「ちょっとまて、ペア決めとは何だ?」
私がそう聞くと、
「あッ、言ってませんでしたね。
基本的に冒険には二人一組で出てもらいます。一人だと危険ですので……。
そのペア決めです。
ちょうどいいですねこの机から右と左でちょうど4人ずつですし、奥と手前でちょうど2、2で分かれますから、……そのペアで行きましょう」
ペア決めもなんだか適当だった。
「決まったペアの方は基本的に換えるつもりはありません。
嫌な人と組んでしまったのなら、自分の運の悪さを恨んでください」
そう言ってどこかに行こうとする教師。
「ちょっとまて、これからどうすればいいんだ?」
「あっ! うっかりしてました。 まずは授業を受けていただきます。
『魔法の理論』と、『傷の処置法』この二つを受けてからでないと、ギルド学校出張所での依頼の受領は出来ませんので気をつけてください。
授業はこの教室で行います。
余り遠くへ行かないように、では二十分後にまた」
言うだけ言って疾風のように去っていった。
なんだか嵐のような先生だったなぁ
なんて厨二的な称号なんだカーラよ。
チート主人公っぽさが出ていればいいのですが……。
次回は魔法理論についてかも?
次話もよろしくお願いいたします。