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「命を喰らう封印」

その後ろ、ルシアンは自分の部隊と共に前進していた。隣にはイザベラが乗っており、その冷静さはあまりにも完璧で、現実離れして見えた。


「ここに配属されたのは分かってるけど…なぜケイレブのところに行かなかった?」ルシアンが尋ねる。


「あなたの魔獣と一緒の方が安心だから」彼女は微かに笑みを浮かべた。「それに…四六時中、誰かに付きまとわれるよりは楽よ」


返事をしようとした瞬間、アデラが緊張した表情で近づいてきた。


「殿下、アウレウスが落ち着きません。何かが迫っています。離れた方がいいです。私が護衛しますから、ウムベルに乗ってください」


ルシアンは頷き、視線は前方から外さなかった。


「俺も感じた。だが…逃げて仲間を置き去りにするわけにはいかない。こんなこと…ゲームでは一度も起きなかった。何かがおかしい」


遠くで爆発音が響き、魔法の衝撃音が学生たちを立ち止まらせた。視線を山に向けると、 grotesque な姿が群れをなして降りてきて、家々からはさらに不死者が現れる。


その中の一体が、異常な速さでルシアンに襲いかかった。彼は即座に反応し、剣で攻撃を受け止め、敵のマナコアを破壊した。しかしその瞬間、体中に異様な感覚が走った。


自分の魔法も弱体化している。


「範囲魔法か…」ルシアンは呟いた。


その時、エミリーの悲鳴が響いた。


「ルシアン!」


迷わず、彼はウムベルに乗り、矢のような速度で彼女のもとへ駆ける。イザベラも必死に後を追った。


「待って、一人にしないで!一緒に行かせて!」恐怖に満ちた瞳で懇願する。


追いついたとき、エミリーは不安げに彼を見つめていた。


「どうなってるの?あのマナ…ひどすぎる。感じないの?」


「感じられない」ルシアンは落ち着いて答える。「でもどこで感じるか教えてくれ。その魔法は範囲内の者を弱め、封印を持つ者を強化する」


エミリーは震えながら頷いた。アデラは即座に決断する。


「アデル、アウレウスに乗って。私が兄を連れていく」

彼女はルシアンを真っ直ぐ見つめた。

「あなたはエミリーとイザベラを。封印を見つける」


「了解」ルシアンは手綱を握り直す。「近くにあるなら、守られているはずだ。教師たちが必要だ」


エミリーは目を閉じ、息を整える。


「近い…あの嫌なマナ…」

「一歩ごとに…強くなる」


ルシアンはウムベルと共に廃墟となった建物の間を駆け抜け、教師たちを探す。戦闘の轟音が戦鼓のように響き渡る。そして彼は見た。


カラ。


数十体の不死者に囲まれ、追い詰められた獣のように戦っていた。濃い闇のマナが空気を満たし、彼女に同行する学生たちは恐怖で後退していた。


その瞬間、ルシアンは迷わなかった。行動した。


「ウムベル!」


魔獣は生きた砲弾のように突進し、カラの背後に迫る敵を蹴散らした。


「バカ!」ルシアンは別の攻撃を防ぎながら叫ぶ。「下がれ!一人で戦うなんて自殺行為だ!」


「黙れ!」彼女は息を切らし、後退を拒む。「なんでここにいるのよ!」


「部隊に戻れ!」ルシアンは冷徹に命じた。


カラは怒りに燃えた瞳で彼を睨む…だが認めざるを得なかった。限界だったのだ。


その時、アデラが到着する。カラの隣で立ち止まり、混乱の中でも揺るがぬ冷静さを見せた。


「ここにいたら死ぬわ」彼女はアウレウスから手を差し伸べる。「乗って。私が連れていく」


カラはためらったが、やがて受け入れた。

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