「神の力の起源と、真なる脅威」
創世の始まりと共に、《根源法則》が生まれ、そして神々が誕生した。
彼らは永遠ではない。
全知でもない。
全能でもない。
彼らの存在は、ある単純で――そして恐ろしいものに依存していた。
それは――人間の信仰。
人が祈り、疑い、懇願し、あるいは信じるたびに、目に見えないエネルギーが生み出される。
《凝縮信仰》――あるいは《神性マナ》。
それを吸収できるのは、崇められている神のみ。
その力は神の寿命を延ばし、力を満たし、天界における玉座を支えていた。
信徒を失った神は、老いることはない。
消滅する。
溶けるように。
歴史からさえ忘れ去られる。
だからこそ、神々が地上へ降り立つことは決してなかった。
宇宙の法則は、絶対だった。
『降臨する者は――神性を失う』
すなわち、ただの人間となる。
脆く。
傷つき。
そして――殺され得る存在へと。
支配を維持するため、神々は《神託者》を生み出し、不完全な化身、予言の幻視、そして制御された災厄を創り出した。
彼らは常に、高みから世界を操っていた。
マナは祝福ではない。
それは――道具だった。
危機が大きくなればなるほど、
恐怖が増し、
祈りの必要性が高まる。
混沌は事故ではない。
計画だった。
大陸規模で強制された崇拝。
――だが。
ルシアンは、その法則を破った。
信仰を必要とせず、
神性の欠片をその身に宿しながら、
彼は人の世を歩いていた。
それは神々にとって、反逆など比較にならないほどの問題だった。
それは、彼らが一度も直面したことのない存在。
決して存在してはならなかったもの。
神々が支配できず、
理解できず、
そして――止めることさえできない脅威だった。




