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世界を終わらせようとする悪党たちの話  作者: 疲労男
2.ニセコシスターズ
36/57

36.間話-カムイとタタリ-

新章準備のため、5日ほどお休みします。

その間は間話をご覧ください。

暗闇を抜けると、また別の小屋の中にいた。


「…なんですか?これ」


足李が素っ頓狂な顔をしている。そりゃそうだ。この小屋にはボロボロのソファと動いてないキッチン、埃が被ったベッドに蜘蛛の巣しかないのだから。


「慣れろ、移動している間は仕方ない」


「流石に掃除したいんですけど」


「勝手にしなさい。でもこの小屋をすぐ出ることになるかもしれないことは考えておきなさい」


「どうしてですか?」


「…私達は大量の人間を殺してるのよ。推定1000人程度を殺した大虐殺今はニセコを調査しているだろうけど、いずれこっちにも探索範囲を伸ばしていくの、ここで動くわけにはいかないでしょ」


「えー?動いちゃだめー?」


「いいわよ動いて、また奴隷に戻りたいなら」


…女の争いを見ながら、俺は小屋にあるものを漁る。食料品や水は小屋にはないようだ。

買いに行かなくては。


「おい、食料や水を買ってくるが。他についてくる人間はいるか?」


「あ、じゃあ僕行きます。多分この四人の中なら1番大丈夫だと思うので」


「あーなら頼む。お前らはゆっくり休め」


不服そうな顔をして、彼方はソファに横たわった。熊谷はベットに座り、銃の手入れを始める。


そういえばこいつら、初対面なんだよな。それなのに挨拶もしないし名乗りもしないとは。

さすが自由人だ。


「とりあえず、買い物ついでに周りを探索してくる。書き込みをしている人間がいたら一旦眠ってさっさと移動するから準備だけしとけ」


「はーい、頑張ってねー」


彼方に手を振られ、俺たちは外に出た。


__________________________


「近くにコンビニあってよかったですね」


「ああ、しかも安い。本当に助かった」


ニセコはかなり物価が高かったから本当に助かった。これである程度は余裕ができそうだ。


「さて、街の様子は平和そのものだな」


「ニセコのことで騒ぎになってもいいんですけどね」


「所詮、対岸の火事なんだろ」


「?なんですかその言葉」


「関係ないってことだ」


そんな適当な会話をしながら、街を探索する。

こういう時、どういうことを話せばいいのだろうか。


「…平和ですね」


「ああ、平和だ」


「この町も破壊するんですか?」


「いつかな、今したら俺たち逃げられなくなる」


俺はコンビニで買ったコーヒーを取り出し、歩きながら飲み始めた。

足李はすこし暗い顔をしている。


「いいですね、僕何も理解できてなくて」


「…聞いていいか、お前はどうして俺たちについてきた。復讐は終わっただろ」


「…昔、父と母が僕の頭の悪さを見て病気ではないかと病院に連れて行ってくれたんです。当時の僕はそこが病院かすらわからず、ただ遊んでいました。


検査結果は知的障害、治す方法はなくずっと向き合っていくしかありませんでした。

親はそんな僕をどうにかして普通にしようと沢山のことをしてきました。

鞭で叩かれたり、3日間ご飯を食べさせてもらえなかったり、外に放置されてたり、そんなことをされたのを覚えています。


それでも普通になろうと努力しました。普通になるために風呂には毎日入れてもらえましたし、僕は愛されてると考えていました。


でも、僕は学校の人には目障りだったみたいで、ニセコの人は急な物価高で生活に余裕がなくなっていきました。


それが僕の中学と重なった。僕はそのストレスの吐口にされて学校でも家でも暴力をされる生活が続きました。


心が壊れていくのを感じました。死ぬんじゃないかともう死んでもいいと思ってたその時、ある神社が見えたんです。


その神社は見たことのない神社でした。鳥居が入り乱れ、道がぐにゃぐにゃしていたのを覚えています。


その道を渡り、建物にたどり着いた時。その建物は半壊してました。半壊した本殿にお賽銭箱だけが残っている状態。その時僕は何故かお賽銭を入れにいきました。からんとなるお金、半壊した建物に向かって僕は手を合わせました。


その瞬間に何か体が宙に浮くような感覚がしました。成長痛のような痛みがだんだんと強くなっていって、立てなくなるほど痛くなってあまりの痛みに目をつぶったんです。そしたらこの力を手に入れてました。」


「...」


どうしようか、全く頭に入ってこない。そもそもこの話何の話だったか。

ああ、そうだ。なんで俺についてきたって話だった。


「めんどくさい前置きはいいから結論だけ言え」


「ああ、すみません!僕の人生今までめちゃくちゃだったんです。それをあなたが変えてくれたんです。その恩義に報いるために着いてきました」


「それでいい。あれだ、話が苦手なら結論から話すと良いぞ」


「アドバイスありがとうございます!」


・・・やりずらい。


「それにしても本当に何もない田舎ですね」


「北海道の田舎なんてこんなもんだろ。それに俺はこういう場所も結構好きだぞ。畑があってきれいな川があって、それが一番だ」


「僕もそう思います!」


こいつコロコロ意見変えるな...まあいいか。とりあえず川沿いを探索したら帰ることにしよう。

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