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ナメクジから人間へ

作者: シサマ


 穏やかな陽射しと 快適な湿度に誘われて

 小窓から

 人間の風呂場にお邪魔した 俺ナメクジ


 家主の男と鉢合わせして

 俺の運命 ここまでかと思ったが

 そいつは微笑みながら 仕事に出かけた


 命拾いこそしたものの

 奴が帰ってきたら 

 きっと俺は 塩ひと振りで消されちまう

 全力後退で 小窓からの脱出を目指すんだ


 あれから10時間 どうにか俺は脱出し

 街灯の光を頼りに 外の植木鉢を登りつめた

 風呂場では 

 家主の男が 満足げな表情を浮かべ

 そっと小窓を閉めていた


 

 さて

 地球上でもかなりのろまな 俺ナメクジだが

 人間へ伝えたい事がある


 相手との実力差が あればあるほど

 全力で考えて 全力で動けば

 生きるか死ぬかのピンチだって

 1日で乗り越えられるという事だ

 レベルが近くないと 

 互いに執着しないからな


 明日も何処かへ 遊びに行くぜ

 お前達も一緒に 楽しく生きようぜ


 

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