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『朱里ちゃんの戯言』短編小説集   作者: 健野屋文乃
7 きらめきの章

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豹柄のお嬢さんと魔物の日 壱

「魔物って、気まぐれでね。魔物の日には、気まぐれで色んな事が起こすのさ」

と黒猫は三毛猫の私に言った。


正確には、ついさっき人間から、三毛猫になってしまった私に言った。



             ○




「どうしよう・・・」

私の呟きに、黒猫は

「どうしましょう」

と言うと、私にじゃれてきた。


「さあ今夜は女同士、語り明かそうよ。

ずっと黒猫は、あなたと話がしたかったの」


黒猫は嬉しそうに言った、けど、それどころじゃない。


とりあえず・・・


道端に散らばってるセーラー服と鞄と靴を隠さないと、

誰かに見つかって親が知ると絶対心配する。


私と黒猫は、セーラー服と鞄と靴を猫道に隠した。


私は話す気などなかったけ、意外とおしゃべりな黒猫は、

満月が真上に上がるまで話続けた。


この黒猫は、この町の町猫で、みんなに可愛がられていた。

私も、夕食で魚が出た日は密かに上げていた。


私は魚嫌いだからだけど。

おしゃべりに満足した黒猫は言った。


「噂で聞いたんだけど、東の園に、猫になった人間の事を色々知ってる

【豹柄のお嬢さん】がいるって話、聞いたことがある」

「えっホント!行きましょ。今からねっ!」

「黒猫も誘ってる?」

「うん、だって私、猫になったばかりで心細いよ」

「仕方ないね、あなたには何度も魚を貰ったから、一緒に行きましょう」

「しかし、東の園ってどこだろう?」


私達は、とりあえず東を目指し、途中、停まってた貨物列車に飛び乗った。

おかげで、私達は一気に東の果てにたどり着いた。


果てと言っても、海があって、それ以上は行けないだけだけど。


「あっここだ!東の園」


私は意外とあっさり目的地を見つけた。

東にある動物園。


猫の噂って単純だ。


・・・と言う事は、豹柄のお嬢さんって、豹そのものかも。


遠足で何度も来た事がある動物園だったので、知り尽くしている。

私は夜の動物園を、豹の元へと走った。


豹は檻の中にいた。



つづく

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