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『朱里ちゃんの戯言』短編小説集   作者: 健野屋文乃
6 まつよいの章

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彗星に乗ったラーメン屋

宇宙の果ては、銀河鉄道も通ってない程の寂しいところです。


遥かかなたに、銀河系の光が小さく光って見える、

暗闇だけが広がる、冷たいところです。


そんなところに来てしまった人は、

遥か彼方の銀河の星々の光を、望遠鏡で見ながら、

暖かかった人々の面影を思い出す事ぐらいしか、やる事がありません。


泣いたって無駄です。

誰にも聞こえないし、疲れるだけです。


でもね、そんなところでも、

数万年に一度、彗星に乗ったラーメン屋の屋台が通りかかります。


そのラーメン屋の良いところは、宇宙の果てなのに、ぼったくったりしない事です。


ラーメンは、450円です。


もし貴方が、この寂しい宇宙の果てから抜け出したい場合は、

餃子と炒飯とスープがついたカンパネルラ定食を頼んで下さい。


カンパネルラ定食は、880円です。

そして、それを食べ終わったら、


「カンパネルラ・・・・」


とポツリと呟いて、カンパネルラの事を思い出して泣いて下さい。(嘘泣き可)


するとね、今にも涙が出そうな目になったラーメン屋のおやじさんが、

明るい銀河系まで連れて行ってくれます。


ラーメン屋のおやじさんと、カンパネルラの関係は不明ですが、

ただの『銀河鉄道の夜』の大ファンの可能性もあります。


どちらにせよ、無口な職人気質のラーメン屋のおやじさんなので、

深く聞かない方が無難です。


宇宙の果て・・・・例えて言えばこんなところです。


良い子のみんなは、決して一人では行かないで下さい。


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