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『朱里ちゃんの戯言』短編小説集   作者: 健野屋文乃
6 まつよいの章

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もたらす者

1日目


時計の針が12時15分を指し示すと、僕の前に木星から来たと言う

快楽をもたらす者が現れた。


快楽をもたらす者は

「何か望みは?」

と僕に聞いた。僕は

「彼女に会いたい。もう会う事が叶わなくなった彼女に会いたい。」

と望みを告げた。


木星から来たと言う快楽をもたらす者は人指し指を立てて

「ひと時だけなら。」

と言った。


僕が頷くと僕の前に、もう会うことが叶わなくなった彼女が現れた。

ひと時(2時間)が過ぎると、僕の前から彼女は完全に消えた。



2日目


時計が12時15分を指し示すと、僕の前に火星から来たと言う 

戦争をもたらす者が現れた。


そして、

「戦争は要るかい?」

と聞いた。僕は

「要らない。」

と答えたが、戦争をもたらす者は

「残念だね。すでに君にはもたらされてしまったよ。」

と言うとふっと消えた。


時計が2時20分を告げた頃、僕がいる建物の外で市街戦が始まった。


3日目


時計が12時15分を指し示すと、僕の前に金星から来たと言う

平和をもたらす者が現れた。

そして、

「平和はいるかい?」

と傷を負って既に虫の息の僕に聞いた。僕は

「快楽をもたらす者は、もう来ないのか?」

と聞いた。


すると金星から来たと言う平和をもたらす者は、

「君の元にはもう来ない。ところで、平和はいるかい?。」

と言った。僕は


「彼女の元に平和を・・・。」

と言うと金星から来た平和をもたらす者は、にこりと微笑んで、

「了解した。」

と答えてくれた。


そうやって、僕は死んだ。


おしまい

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