表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/54

軽量化の果て



携帯電話は小さくなり続け、テレビは薄くなり続け、音楽はポケットに納まった。



小さなメモリーに、本棚にいっぱいに詰め込まれていた百科事典が収まり、



幸も不幸も、秘密も記憶も、恋も愛も、操も命も、軽量化された。



軽量化の波が地球を覆う。



重々しい物が消え、ふわふわとした世界で、僕らは限りなくゼロに近づいた。



そして、僕らはゼロに憧れを持つようになった。



でも、ある時、僕らはゼロには永遠に到達できない事に気づいてしまった。



ゼロは神の領域だったんだ。



人は神にはなれない。



僕らは限りなくゼロに近い世界で、漂い続けた。



ふわふわと。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ