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私が過去の不幸話をすると、私の彼は


「お前を不幸にした奴ら、全員を修正してやる。」


と言って実行に移した。





私に暴力を振るった男、私に貢がせるだけ貢がせて捨てた男、私を強姦した男、



私の全財産を騙し取った男、私を苛め抜いた同級生の女達。



彼は全員を捕まえ、山奥のペンションに軟禁し、修正した。



ペンションから出てきた人々は、みんな気持ち悪いくらい、善人になっていた。



みんな、何かが変になっていた。なんていうか魂を抜かれた感じ。



何か得体の知れない者に対する恐怖を、私は彼に感じるようになっていた。



『神か?悪魔か?』



でも、罪滅ぼしに来た、私に暴力を振るった男のマッサージは気持ちよかったし、



私に貢がせるだけ貢がせて捨てた男の貢物には満足した。



私を強姦した男は私の為に良く働いたし、



私の全財産を騙し取った男が返済してきた額は、私が貢いだ額の十倍に達した。



私を苛め抜いた同級生たちの作る料理は美味しかった。



私の彼は『神か?悪魔か?。』この心地よい状況下では、もうどうでも良くなった。



昨日の夜、この状況に有頂天になりかけた私の耳元で彼が


「堕落するしないは君の自由だけど、堕落したら君も修正するよ。」


と言った。



私の背筋に寒気が走った。



おしまい


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