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黄金の鍵 前編



黄金の鍵 前編


彼女は自らの心を開く黄金の鍵を、自ら闇の中に放り込んだ。



僕は


「なんて事を!」


と叫けび、黄金の鍵が放り込まれた闇の中を目を凝らして、黄金の鍵を探した。



心を閉ざした彼女は無表情のまま、僕を見ていた。



僕は彼女の心を開く黄金の鍵を求めた、闇に乗り出そうとした。



すると彼女が


「行かないで!」


と僕を制した。



「何故?」


「もう、誰にも心の中を見られたくない。あなただって見てしまえば、私の事を嫌うはず。」


「嫌わない。」


と叫び、ぼくは闇の中に飛び込んでいった。



 つづく


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