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Ψ↑%!★仝♯♪



荒野をバイクで疾走してると、係員に呼び止められた。そして、



「あなたの賞味期限は過ぎました。」



と係員を名乗る男に言われた。




私は不快感をあらわにした。


そんなに若くない事ぐらい自覚しているけど、何の係りかも解らない係員に言われる筋合いは無い。



係員は私の不快感など、気にせず話を続けた。



「ご覧ください。あれがΨ↑%!★仝♯♪でございます。」



係員が何と発音したのか、まったく聞き取る事は出来なかったが、係員の言われた方角を見ると、そのΨ↑%!★仝♯♪が地底の穴からこちらを、凶暴な目を光らせながら窺っていた。




係員は


「賞味期限切れのあなたは、今日を持ちまして、あのΨ↑%!★仝♯♪に食される危険性はなくなりました。


おめでとうございます。


あのΨ↑%!★仝♯♪は凶暴に見えて、意外と自分の健康には気を使うほうなので、賞味期限が過ぎた、あなた様を食する事は今後一切ございません。」


と極めて失礼な事を私に言った。




Ψ↑%!★仝♯♪は、巨大で凶暴な牙をむき出して、こちらを睨み付けていたが、私と目が会うと、ぷいっと目を逸らした。




私は、複雑な心境ではあったが、


「とりあえず良かった。」


と呟いた。




係員は



「安心されるのは、まだまだお早いです。


ご覧ください、建物の陰からこちらに突進してくる


$#лⅶфφ♪を」



と言った。



見ると強欲な顔つきの$#лⅶфφ♪が、私の方へ突進してきた。




係員は



「あの$#лⅶфφ♪が、熟したあなたをむさぼり食おうとする怪物でございます。ご注意ください。」



と丁寧に言った。



私は慌ててバイクに飛び乗り、疾走した。



「まだまだ、人生の戦いは続く・・・。」 



とバイクを走らせながら私は呟いた。




おしまい


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