噓つき
小学生の頃、周りの人の話に合わせるために適当に嘘をついていた。
だがしかし親の目の前で嘘をついていたことをばらされてしまった。
中学生の頃も変わらず周りに合わせるために嘘を吐いた。
ただ話の内容が濃くなっていたので、話を合わせられるようにコンビニで情報誌を毎日立ち読みした。
高校生になるとそれぞれの手元にインターネットがあるので、情報誌での収集が追い付かなくなった。
なので手元のインターネットで情報を集めて嘘をついた。
大学生になるとそれぞれが情報を集める媒体が動画サイトになった。
そうなると動画を一緒に見るだけでいいので嘘を吐く必要がなくなった。
暇になったので授業以外にも図書館やインターネットで勉強するようになった。
なので新しい知識を手に入れて、周りにそれを話すようになると、周りから嘘吐きと呼ばれるようになった。
社会人になっても勉強を続けていた。ただ勉強をしない周りからは不正を疑われるようになった。
それが嫌になったので、人付き合いを避け、近づいてくる人には嘘を言うようになった。
ああ、私はやっぱり噓つきだ。