あとがき、の様なもの
お猫様と霧子にお付き合いいただき、ありがとうございました。
猫の連載作品としては、3作品目(『猫の妄想』というなんちゃってエッセイも連載扱いにはなっていますが、あれは、なんちゃってエッセイの寄せ集めなので除外します)です。
完結になるのは、2番目になりました。
1作品目だった『工房でお留守番』があまりに、取っ散らかってしまったので、プロットというものを作ってみようかと、一応チャレンジしたのですが、これがさっぱりで……。
5日ほど考えたのですが、うまくいかなかったのです。
よく考えたら、別に、これ以上何かを書く必要なんて無いわけです。これは仕事ではないのだから。
猫は、一応、仕事をしております。文筆業でも、出版関係でもありません。
そして別に、小説家になりたい、わけではなく、どちらかといえば“読み専”ですし、まぁ、書きたくなった時に勢いにまかせて書く今までのスタイルでいいや、という結論に達しました。
で、何か書きたいことはあるか?
交流があるユーザー様は、活動報告に書いた内容を見ていただいたかもしれませんが、猫は子供のころからアレルギー持ちでした。
猫さんが好き、ではありますが、アレルギー持ちであるが故に、猫さんを家族にお迎えすることはできません。
なので、「もしも、アレルギーがなくなって、猫さんを家族に迎えることができたなら。」の妄想を書こうと思いました。
しかし、要するに実際には、猫さんと暮らした経験は皆無なんです。
動画やブログ、猫漫画、猫小説……。
そういったもので、猫成分を補充して参りました。
今回『お猫様がやってきた』を書くにあたり、それらを参考にいたしました。
どれも、家族として迎えた猫さんたちに対する愛情駄々洩れで、お裾分けを頂いている猫も、幸せで、楽しい時間でした。
ただ、やはり、生きものである以上、悲しい現実もありました。
投稿を始めてしまってから、そのことで、連載を続けることに躊躇してしまったのも事実です。
活動報告に、迷っていることを書きました。
交流があるユーザー様は、皆さま、お優しい方ばかりで、“猫を飼ったことがなくても問題ない”“そもそも、マスキングテープで猫を召喚した実体験なんか(おそらくは)誰にも無いので大丈夫”などのコメントをしてくださいました。
ありがたかったです。
かなり、ご都合主義的な、“空想科学小説”ならぬ“妄想猫小説”で、文自体も、パロディを入れたりしておふざけ調ではあるのですが、猫さんの病気に関してだけは、真面目に調べました。
実際に、猫さんと暮らしている方、暮らした経験をお持ちの方に、不快な思いをしていただきたくはなかったのです。
完結前に、レビューを書いていただいた、高取和生 様
ありがとうございました。お猫様が地球を救うかどうか、は分かりませんが、猫らてみるくは、救われました。
そして、ふらふらと頼りない猫らてみるくを心配していただいたのでしょう。
連載中の毎日、感想、コメントを入れてくださいました、水渕成分 様
本当にありがとうございました。
実際に猫さんと暮らした経験をお持ちの水渕 様が、否定的なコメントを一切書かれなかったことで、猫らてみるくは、安心できました。
霧子や水際女史の側に立っての感想を、たくさん書いてくださいました、如月文人 様
ありがとうございました。
2人を、猫好き、あるいは猫に振り回される登場人物として書きましたが、好意的な感想を書いていただけて、嬉しかったです。
工藤まなみ 様、石河 翠 様、衣谷強 様、日向 るきあ 様、pai-poi 様、ゆきあかり@温泉 様、江古左だり 様、柴犬 様
感想をいただき、ありがとうございました。
おかげさまで、完結を迎えられました。
猫らてみるくには直接分からない形で、読んでいただいたり、応援してくださった皆さま
ありがとうございました。
猫さんと猫さんのご家族の皆さま
実際には猫さんと暮らせないけれど、こんなふうに猫さん好きな人間もいたりします。
どのおうちにも、幸せな毎日が訪れますように。
最後に本音を書きます。
お猫様と暮らせる霧子が、羨ましいぜ! アレルギーの馬鹿ぁぁぁぁ!
令和3年5月 猫らてみるく 拝




