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転生者は異常な程に成長しました。 〜自重?そこら辺に投げ捨てたわ〜  作者: 冬桜 ライト
◇序章 プロローグですか?
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第1話 プロローグです。



〜???〜


 ──俺の名前は、神崎(かんざき)陸斗(りくと)。物事に対する適応力は高いが、それ以外は特出するべき点もない、まぁある程度普通の17才だ。


 そしていきなりだが、俺は今、上下左右前後、全面が真っ白な空間にいる。


 普通なら遠近感もなく狂いそうな空間だが……何故かしっかりと遠近感も掴め、意識も正常な状態だ。


「ここは、どこだ? 俺はなぜ、ここにいる?」


 俺が辺りを見回し、ここまで来た経緯を思い出そうとする。すると、突然、空中の一部にヒビが入り、七色に光りだした。


 突然のことに驚きつつもヒビを眺めていると、その空中のヒビがだんだん大きくなり、亀裂が入り、空間が割れ、その中から一人の男が出てきた。


 その男は黄色い髪に黒い瞳で、今までに見たこともないような、とてつもない程に美形の少年だった。

 少年は地面に降り立つと、先程の俺と同じように辺りをキョロキョロと見た。そして俺を見るやいなや、笑顔を向けて話しだした。


「やぁ僕はイデムっ! この空間の主で、君たちで言う所の神様だよ〜☆ よろしくねっ!」


 なんと、この少年。イデムという人物は、自分のことを神だと言う。……なんでか、この口調や見た目なのに嘘だろうと思えない。

 なんていうか、神のオーラ? というのかな? が、溢れ出していて、しっかりと神だということが認識ができる。


「初めまして、神様。俺……いや、私はなぜこんなところにいるのでしょうか?」


「そうだねー。じゃあ説明させてもらうねー。あ、あと僕のことは気軽にイデムって呼んでくれていいよー、それと無理して敬語を使わなくてもいいよー」


「わかった。正直、敬語は得意じゃないから助かった」


 ・・・あれ? おかしいぞ。なんでこんな躊躇(ためら)わずに敬語が抜けたんだ? 普通、神様にこんなことを言われてもすぐには抜けるはずが……いや、これも神様効果なのかな?


「とりあえず、君はここに来るまでの間をどこまで思い出せる?」


「ここまで? えーと……」


 たしか──



◇◆◇◆◇



 ──その日は、とある長期連休中の4日目で、特に予定も決めてなかったので、早々にやることが無くなり、暇つぶしとしてスマホをいじってて……。

 それで、少し腹が減って冷蔵庫を見たんだけど中身が全然なくて……仕方なしに買い物に出かけたんだっけか?


 んで、なんか異様な寒さに震えながら自転車に乗って、近くのスーパーまで買い物に行って……。

 あ、それで確か所々に雪が残ってて、昨日か一昨日あたりに雪が降ったことに気づいたんだ。


 それから、その辺の雪に目を逸らした瞬間に、目の前に黒い猫が通って……たしか、避けようとした、はずなんだけど・・・そっから記憶が無い。


「って感じで記憶、というか意識が無くなった」


 イデムは一言軽めに「なるほどねぇっ!」と言うと、その続きを説明してくれた。


「じゃあそこから続きを説明するねっ〜。

 まず、君は猫を避けた時に、雪で滑って転んじゃったんだっ。すってーんって感じにっ! それで、ちょっと打ちどころが悪くて頭を打ってそのまま気絶したんだよねぇ。

 まぁそれだけだったら軽い気絶ですんだんだけど、そこに少し大きめの車が通り掛かっちゃったんだっ!

 それで、君が倒れてるのを見て運転手は急ブレーキをかけたんだけど・・・車も雪で滑って、敢え無く気絶中の君と激突して、君は昇天しちゃったんだよねぇ。ご愁傷さま。


 ──ってことで君は死んじゃったんだっ。まぁ唐突なことで納得できないかもけど、頑張って納得してねっ☆」



 ……え、えぇ? そんな適当な……急に納得しろって言われても、できるわけな・・・って、あれ? なんか思ったより混乱してない?

 ……もしかして、気づいてないだけで意外と心では納得できてるのか? ・・・あ、いや。多分これもこの空間の効果か。



「それでなんだけど、今のところ君には2つほど選択肢があってね〜っ。

 まず一つ目。普通に輪廻の輪に戻って、記憶もさっぱり消えて新たな人生を送る。まぁつまりは、普通の輪廻転生だねぇ。

 二つ目。記憶はそのままで、他の世界に転生する。……あ、ちなみに、剣と魔法と魔物の世界だから、その際に特別な能力もつけられるよ〜。

 どっちがい〜い?」


 ・・・俺は生前、某小説サイトで、転生系のモノを読んでたし、異世界転生とかにも憧れてる。それに特別な能力ってつまりはチートの事だよな……。


 俺的には圧倒的に後者の異世界の方がいいけど……なんか、さすがに都合が良すぎて逆に怪しい。

 ……もしかして本当は事故なんかじゃなくて、最近の転生小説みたいに、神様のミスで転生するとか、邪神の手伝いのためとかじゃないよな? もしくは世界を救うためとか?


 ──すると、そんな俺の考えを呼んだかのように、イデムが語り出す。


「あ、ちなみに。僕のミスで異世界に転生する、もしくは世界の破壊とか救済の為に転生してもらう──って訳では無いんだよね」

「はへ?」



・雑談

記念すべき二作目の第一話です。

1~3話までを今日投稿して、4~10話までは毎日一つ投稿します。

一章までは毎週金曜日更新です。

それ以降は不定期更新って感じです。


誤字脱字があったら報告お願いします。


次回更新は17:00です。

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