9.昔も今も私は変わらない。自分を含めたみんなが死なない笑顔の未来のために頑張るのみ!
口の中であめを転がす私は現在温室の中で転がっていた。
「うぎゃああああ」
なぜこんなことになったのか。実は自分でもよくわからない。
ロキと別れた後、ついに私は念願の温室に足を踏み入れた。
その瞬間、ぐるんと景色が一回転し、気づいたときにはもう私はごろごろ床を転がっていたのだ。ほんとに、意味が、わからない!
転がりすぎてすごく気持ちが悪い。このままじゃ温室が吐瀉物まみれになるぞ。おえ。
「だ、誰か助け…ぅぷ」
最後の力を振り絞って呟いたときだった。
力強い腕ががっしりと私の胴体を掴みあげた。
「ヒメ!俺が来ました!あなたの騎士のアイです!」
「ぅっぷ、ア、アイ?」
ぐらんぐらんの視界の中で頑張って見下ろせば、そこにはほとばしる笑顔のアイがいた。
ちなみになぜ見下ろしたかというとアイが私を高い高いするみたいに持ち上げていたから。
「で、でかした、アイ。あとでそのメガネ拭いてあげ…ぐへぇ~」
「ありがとうございます!ヒメ!」
「うれしいのは、わ、わかったから。ぐるぐる回るな…うぶっ」
「ハッ。すみません、ヒメ!」
吐瀉物は出なかったけど、酸っぱいものが喉を行ったり来たりしてすごく痛かった。
やっぱりメガネ割る。
//////////☆
温室回転事件(丸太転がし)とアイの喜びの舞い(コーヒーカップ)によってもたらされた私の吐き気がようやく治まったのは、それから10分後のこと。
数分前までこみ上げる吐き気&喉の痛みと闘っていた私だが、今は温室を見て回れるほど回復していた。
「…どおりで回転するわけよ」
力なく笑う私の視線の先にあるのは天井付近に設置されている温室の扉だ。
おわかりいただけただろうか?
ま、わからないよね~。実はこの温室、上下逆さまなのだ。(+ちょっと斜め)
温室の外でいうところの地面が天井に、天井が地面になっている状態。
だから私は温室に入った瞬間、重力に従って天井に落下したのだ。首骨折即死を回避した私を誰か褒めて。
「さすがです、ヒメ!」
ありがとう、アイ。
もうこの際、温室がどうしてこんな構造になっているかはツッコまない。だってここは魔法を学ぶ学校だから、そういうものなんだと判断するよ。
だけどこれは言わせて。
「どうしてアイがここにいるの!?」
そう、これ。ずっと気になってたけど吐き気との死闘のせいで聞けなかった、これ!
詰め寄る私を見てアイはパチパチと目を瞬いたあと、えっへんと胸を張った。
「俺はヒメがどこにいようとも駆けつける騎士…」
「はいはい、あんたは頼れる私の騎士よ。もしかして師匠に言われて迎えに来てくれたの?」
「いえ、閉じ込められたので、脱走してヒメに会いに来ました!」
「どういうこと!?」
なんでも私がアルトに攫われた後、アイは師匠に迎えに行くから手伝えとお願いしたそうだ。だが待機を命じられて、それでも探しに行こうとしたら部屋に閉じ込められた。(どうした師匠!?)
そしたらアイの部屋に天使が現われて(どうした天使!?)、「現状、リディアちゃんの味方全然いませんからね~。サービスですよ☆」で、アイは学園に飛ばされて、トントン拍子に教師としての採用が決まったのだとか。
「全っ然意味がわからないんだけど!?」
「ヒメのためならなんでもします!どうぞ、こき使ってください!」
「ていうかアイに教師できるの?」
「冬組の魔法薬学の先生として採用されました!さっぱりわかりません!」
「それ、アイが私を助けるんじゃなくて、私がアイ助けるパターンじゃない!?」
「はぁ。本当に、どうしてアイが教師になっているんですか?」
私が教師と生徒の二足草鞋な未来に絶叫したとき、背後で聞こえたのは無気力な声。
まさかと思い振り返れば、そこには白いジャージを着たアースがいた。
すごいね。私の知り合いほぼ全員、学園に集合してるよ。なんだこれ!?
「ちなみにアースは回転…」
「回転?あぁ、この温室逆さまになっていますよね。着地するとき焦りました」
「ヒメ!俺もちゃんと着地できました!」
「……。」
どうせ私は着地がうまくできない運動音痴ですよ。ケッ。
という荒んだ気持ちはいったん置いといて、
「学生服を着ていないということは、もしやアースも教師?」
名探偵リディアは探るような目をアースに向ける。
無気力顔の美少年ことアースは19歳である。つまりギリギリ生徒になれない。キリッ。
とはいえ、教師として働くのも微妙な年齢だ。この世界の新人教師の年齢が何歳かわからないけど、たぶん微妙。
どっちだ。制服汚しちゃったからジャージに着替えた系のお転婆生徒か、年中ジャージの熱血体育教師。果たしてどっちなんだー!?ちなみに私は教師に一票!
「はい、その通りです。春組で体力育成の教鞭を執らせていただきます」
「よっしゃー!当たった!」
「さすがです、ヒメ!」
私はガッツポーズをした。けど、心の中で首を傾げる。
ていうかアースはなぜにこの学園にいるの?
そんな私の心の声が聞こえたのか、アースが「そんなことよりも」と無気力顔で私とアイを見た。
「2人にクラウスさんから伝言があります。まずリディア、絶対に迎えに行くからそれまで大人しくしてなさい。厄介事に首突っ込むんじゃないわよ」
アースは師匠の真似をしているのか、腰に手を置き般若の顔で私に言い聞かせる。
…解せぬ。私が自ら厄介事に首突っ込んだのは、ブラッド海賊団と精霊界誕生祭のときだけだ。それ以外は師匠のせいですけど?まあ天空神殿の時はちがうけど。
「そんなわけで俺はクラウスさんが到着するまでの間、リディアのお目付役として学園に滞在します」
「なるほど?」
解せぬ気持ち変わらず。
「そして、アイ。さっさと帰ってきなさい、あんたは待機だって言ったでしょ。以上です」
淡々とした口調で言い終えたアースを鼻で笑ったのはアイだ。
「ハッ。ヒメを残して帰るわけがないだろう」
「まあ、そう言うと思いました」
アースが無気力顔で頷く。
私もアイならそう言うと思ったからねぇ、頷く。
「ていうかなんでアイは待機なの?アイ、なにかしたの?」
「なにもしていません!」
「…リディアのためにお菓子を作っていましたよね。その際に100年に1度しか採取できない黄金の蜂蜜を使用したとか聞きましたけど」
「あ、それだわ。師匠ネチネチしつこいから、怒ってるんだよ」
「心の狭い男だな」
私とアイはため息をついた。
だけど少し違和感を覚えて、その正体にすぐに気づいて私は納得した。
エルがいないのだ。
家では師匠が騒いで、アースが無気力顔で解説して、私とエルとアイが冷めた目で師匠を見る。それが日常だった。でも今はエルが欠けている。だからなんだか物足りないのだ。
「エルは来てないんだね…」
過保護なエルがこの場にいないのはなんだか意外でアースに聞けば、彼は困ったように肩をすくめた。
「エルはクラウスさんと大喧嘩をして異空間に幽閉されてます」
あちゃーと私が天を仰いだのは言わずもがな。
「なーにをやらかしたのよ、あのお馬鹿は」
「ハッ。どおりで家でも姿が見えないわけだ」
エルと師匠が喧嘩という名の家半壊魔法バトルをするのは日常茶飯事だ。
とはいえ異空間に幽閉されることなんて今までなかったからね、うん。今回のエルはとんでもなく師匠を怒らせたのだろう。
やれやれ、うちの兄弟子は困ったもんだよ。
「エルが師匠の魔道書を燃やしちゃったときが1週間匍匐前進生活だったたから、今回は2週間幽閉かな?」
「俺は1か月幽閉だと思います。クラウスの書斎に蜂の巣を投げ入れたときが2週間逆立ち生活だったので」
「たしかに。でもそれなら…」
「そういえば、リディア。もう1つ伝言がありました」
「伝言?」
エルの幽閉期間予想に花を咲かせていた私とアイだが、アースの珍しく慌てた無気力顔を見てすぐに話を中断した。
「黒いヒヨコを見つけたら俺に教えてください」
「黒いヒヨコ?」
黒いヒヨコといえばルーだが、まあきっとルーのことではないだろう。
どういうこと?と目で話の続き促せば、アースは無気力に頷いた。
「その黒いヒヨコはクラウスさんの使い魔なんです。ですが脱走してしまい…急ぎ保護しなければならないんです」
「なんと!」
師匠に使い魔がいたとは、驚きだ。
しかも急ぎ保護しなければならないとは…。
「もしかしてその使い魔、隠し部屋の鍵を飲み込んじゃった?」
「……そうですね。鍵がないと扉が開かないので困っているようです」
「ヒメも鍵を飲んでしまったことがありましたよね!」
「うん、あのときは大変だった」
師匠が真っ青になって私の口に手を突っ込んだんだけど、私の顔は真っ白になったからね。成人男性の腕を小さな女の子の口に突っ込むなってんだよ。口裂けるかと思った。
しみじみと頷いていればアースにため息をつかれた。なぜに?
「まあそういうわけなので、黒いヒヨコを見つけたら速やかに俺に知らせてください」
「うん、わかったよ」
「アイもよろしくお願いします」
「俺はヒメの命令しか…」
「アイ、任せたわよ」
「はい!ヒメのために必ずや黒いヒヨコを見つけ出します!」
そんな感じで私はアイ&アースと合流を果たし、穏やかな気持ちで教室に戻りガブちゃんに雷を落とされた。
貴様、今までどこをほっつき歩いていた~氷点下の瞳~は、もう半端じゃないほど怖かったです。
//////////☆
「はぁ。ひどい目に遭った…」
ようやくガブちゃんの説教から解放されたのはあれから5時間後のことだ。
入学式だから短縮授業で午後からは自由なはずなのに私は教室に拘束され永遠と説教をされた。
ちなみに午後からアルトたちが私に会いに来て、でも私が説教中だから会えなくて、どういうわけかシグレと喧嘩になって空き教室が一個崩壊して、アオ兄ちゃんが文句を言いにきてまた空き教室が一個崩壊して、アオ兄ちゃんが帰ったと思ったらアイが来て空き教室が一個崩壊して、激怒した生徒会長に私は海水を浴びせられた。なぜ!?心の底から、なぜ!?
そんなわけでくったくたな私は廊下を歩いていた。
目指すは天組女子寮である。早くベッドにダイブしたい。
女子寮は天組校舎のすぐ隣にあるので5分以内にたどり着けるのだが、その5分すら惜しい。正面玄関までの道のりが長い。
もう窓から外に出ちゃダメかな?
とほほな気持ちで窓の外を見て私はあんぐり口を開けた。
「セ、セス!?」
そう。なんと外にはセスがいたのだ。
夏の国の孤児院で出会ってブラッド海賊団の船内でも見かけたあのセスである!
私には気づいていないようで、セスはにこにこ笑いながらセンター分け長髪美女学生とおしゃべりをしている。
「い、急がなきゃっ」
足は勝手に動いていた。
正直私はセスのことがあまり好きではない。
だって彼はロキをたくさん傷つけた。むしろ嫌い。
だけどセスがそこにいるのに見て見ぬ振りをするという選択肢は私の中にはなくて、声をかけたところでなにを話せば良いのかわからないのに、私の足は走ることを止めなかった。
そうして、この曲がり角の先に正面玄関があるという位置にまで来たとき、
ドンッ
「んぎゃっ」
「おっと」
私は誰かとぶつかった。
反動で私は尻餅をつきかける。が、ぶつかってしまったその人が落ち着いた様子で私の腕を掴んでくれたので事なきを得た。
「すみません、ありが…」
「リディア、廊下は走っちゃだめだよ?」
「ん?アオ兄ちゃん!」
呆れたような声に思わず顔を上げれば、そこにいたのはやれやれと肩を下げるアオ兄ちゃんだった。
つまり私がぶつかった相手はアオ兄ちゃんだったのだ!
「アオ兄ちゃんでよかったー。生徒会長だったら海水浴びせられてたし、ガブちゃんだったら説教再開してた~」
「あはは、なにそれ」
なにそれって言われても困る。事実だし。
つーかいつまで笑ってるつもりよとジト目でアオ兄ちゃんを見れば、彼は楽しげに目を細め私の頭をぽんぽん叩くように撫でた。この男は頭を撫でれば私がなんでも許すと思っているのだ。許すけど!
「明日からは授業が始まるんだから早く帰りなさい」
「へいへーい、わかりましたよ。さようなら~」
頬を膨らませながらアオ兄ちゃんに手を振って、私は校舎を背にした。
全くアオ兄ちゃんには失礼してしまう。
だって私、ちゃんと寮に帰ろうとしてたもん。即行帰って即行寝る。そのために廊下を走っていたのに。
…うん、まあ廊下を走るのはよくなかったと思うけどね。走る気力が無いくらい疲れていたのに、寮に帰るためだけに走った自分に驚く気持ちはあるけどね。……なんかもやもやするな?
「まあいっか」
うだうだ言っている間に寮に到着した。
目の前にあるのは5階建てのオートロックマンション(的な見た目)。
私の部屋は最上階の5階にあるため、疲労困憊の体にムチを打って螺旋階段を上る。
なぜかわからないがこの世界にはエレベーターがないのだ。いじめとしか思えない。それなら部屋は1階がよかった。
「でも、ここから見える景色は好き」
螺旋階段はマンションに外付けされていて、格子の隙間から外の景色が見えた。
ちょうど夕日が沈んでいた。
赤とピンクと橙が混ざった熱の塊みたいな夕日が、夜になりかけの空を金色に変える。その数分が私はたまらなく好き。
朝も夜も長いけど、夕は短くて。だけどこのわずかな時間を支配してその姿を知らしめる。短い時間だけど輝く。私を明るい気持ちにさせてくれる。そんなところが好きなのかもしれない。
「……よし、決めた」
大好きな空を見て背中を押されたのか。
前向きな気持ちになった私は唐突にこの学園生活に対する考えが変わった。
すみません、嘘をつきました。本当は唐突じゃない。
実はみんなと再会していくうちに、ちょっとずつ自分の中での考えが変化していたんだよね。だからこの景色はただの最後の一押し。
「てなわけで、私はここに宣言してやるわ!本編…というかこの学園生活を楽しんでやるってね!」
私は胸を張って金色の空を見上げる。
光の巫女の使命は生まれる前に見せられる自分の運命通りに生きること。
そうすることで世界の平和は保たれる。
だけど6歳以前の記憶を失った私は、自分の運命を覚えていない。
「いつ君」に似ているこの世界でこれからなにが起るのか見当もつかないし、自分が運命通りに生きているのかもわからない。
「でもそれでいいの!」
だって私は、昔も今もなにも変わらない!
自分を含めたみんなが死なない笑顔で過ごせる未来の為に頑張るだけだ!
6歳以前の記憶がないことには、運命を知らないことには、きっと意味がある!
だから私は自分の気持ちに素直に、自由に生きて良いのだ!
この学園に来た当初は、「いつ君」と似て非なる世界だって思い込もうとしたけど、それもやめる。
これからは「いつ君」本編の通りに物事が動くと仮定して学園生活を過ごしてやる!
だって似て非なる世界にしては、あまりにも共通点がありすぎるからね!
逃げ腰で現実を見ないのは私らしくない!
とはいえ私は本編についてほとんど覚えていないから、とりあえず闇の使者が来たらやっつける!
怪しい情報が出たら即行調査する!これで行こう!
そして私は、私を含めたみんなが死なない笑顔の未来を手に入れるのだ!
「怖いけど大丈夫!だってここにはみんながいるから!」
私の考えが最初と変わったのは、今日みんなと再会したから。
みんなに会えて、私一人じゃないって思えたから私は頑張れるって思ったの!
困ったら助けてくれる心強い味方が大勢いるから、なにがあっても大丈夫なんだ!
闇の使者どんとこいだ!
いやまあ全然来なくて良いんですけど。
来ないに越したことはないんですけど。
「とにかく私は頑張るって決めた!学園生活だって楽しんでやるんだからー!」
夕日に向かって宣言する。
でも私は無い物ねだりをしちゃうタイプだから、少し物足りない気持ちにもなっちゃって……。
「エルと師匠もこの学園にいたらよかったのになぁ」
夕日を見て感傷的な気分になったのかな。
そんなことを呟いた、そのときだった。
『ルーっ!』
「ごっふ」
黒い弾丸が顔面に直撃して、私は強制的に天を仰いだ状態で仰け反る。
だけどその声はすごく聞き覚えがあるもので、まさかと思い顔面の上に乗ってるその子を掴みあげれば、思った通りだった。
「ルーだぁ!わ~っ!久しぶり~!」
『ルー!ルー!』
仏頂面の垂れ目の黒ヒヨコ。まさしくルーがそこにいた!
私の手の中でジタバタと暴れ回るルーは体中から血を吹き出して元気いっぱいだ。……ん?
「か、体中から血を吹き出してぇ!?大怪我じゃないの!?あんた怪我してばっかりじゃん、どうしたの!?」
『ルーっ!』
ルーは不機嫌顔で鳴くが、その体はぐったりとして全く動かない。
これは大変だ。急いで手当てをしなければ。
階段を駆け上がり部屋を目指す私の脳裏にふいに浮かんだのはアースの言葉。
『黒いヒヨコを見つけたら俺に教えてください』
『黒いヒヨコはクラウスさんの使い魔なんです』
その言葉になぜだか胸がざわついた。ルーのことをアースに教えてはいけないような気がした。
…たしかにルーは黒いヒヨコだけど、でも確実に師匠の使い魔ではないから、うん。ルーに関してはアースに報告しなくて問題なし。
無理矢理頭の中で結論づけて私は部屋を目指した。
今はとにかくルーを助けなきゃ。
「安心して、ルー!あんたのことは絶対に私が助けてあげるから!」
『ル…ルー……』
私の言葉に安心したのか、ルーは弱々しく鳴くとくたりと気絶した。
こうして私の波瀾万丈な1年は本格的に動き出したのであった。
これにて3章プロローグは終わり、次話から闇の使者との戦いが幕を開けます。どきどきです。
以下、おまけです。みんなの身長です。
【おまけ 身長】
ジーク 190cm 体格良い がっしり
ガブちゃん187cm 体格良い
アオ 186cm 着痩せ組の3人
リカ 185cm
アルト 183cm
クラウス180cm
アイ 179cm
サラ 176cm
シグレ 176cm
エルト 175cm おれはチビじゃない!
エリック173cm
ソラ 172cm
アリス 170cm
セレ 169cm
ギル 168cm 成長途中だから。にこっ
ロキ 167cm
セス 166cm
リディア160cm
エミリア158cm
ミルク 154cm 実験の影響であまり背が伸びない




