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84.師匠は激おこらしい(1)

今度はかなり短いです!



 「誰か私を助けろや!?」


 私がブチギレたのを見て辺りはしんと静まり返った。いや、静かにならなくていいから助けてよ。


 「ていうか私の上にのっかってるやつはどこの誰よ!さっさと降りなさ…」

 「あなたの家族のアースです」

 「……。」

 

 私はキッと、自分の上にのっかっている人物を見て、その人物が誰かを理解し、さっと目をそらした。


 ベージュ頭の無気力顔とか私知りません。アース?え、誰ですかその人。そんな人物、私の上にはのっていませんでしたよ。むしろ今私の上に人はのっかっていません。

 ハハハ~と笑いながら私はこの場から逃げようと、背に人が乗ったまま地を這う。


 だけど恐ろしい現実は私を逃してくれるはずもなく。


 「リディア、クラウスさん怒っていますよ」

 「うぐっ」


 突如私の頭上に空いた空間から落ちてきた謎の無気力美少年ことアースは、私の上から降りて、ついでに私の身体を抱き起し、知りたくなかった情報を教えてくれた。

 いえ少し語弊がありましたね。抱き起したのではなくて、逃げられないように拘束したのですね。ハハハ。


 「ヘルプぅうううう!」

 「俺も一緒に謝ってあげますから。帰りましょう、リディア」

 「再度言おう!心の底からヘルプぅううううう!」


 しかし私は助けを求めてギルたちを見たことを後悔した。



 「リディア…?君は今、ヒメに対してリディアと言わなかった?」

 「おねーさんが王子様……?」



 ギルとミルクが怪訝な顔でアースを見ています。

 さきほど流れたはずのヒメ=リディア説を彼らは思い出してしまったようですね!

 リディアちゃん、死にそうです。




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