探索再開
設定調整にあたり前作を修正しました。
本日の目的は残る2種の討伐だ。
そのうちの1種はやや厄介な相手ですが何とかなるだろう。
先に簡単なほうから仕留めることにする。
狙うのは1匹でいるコボルトだ。
こいつらは仲間意識や縄張り意識が強いため1匹でも手を出すと集団で襲いかかってくる。
逆にいえば縄張りに入ったり下手にちょっかいを掛けない限りはおとなしい魔物として知られているのでよほどのことがない限りは放置が推奨されている。
普段は地面などに穴を掘って生活していてよくゴブリンと縄張り争いをするため比較的見つけやすい。
というわけでさっそく出発だ。
洞窟は魔物の巣にされないよう土魔法で塞いでおく。
お供はフォレストウルフを4体、フォレストウルフ・グールを1体召喚した。
フォレストウルフ・グールはフォレストウルフのスキルに加えグールとしてのスキルも持っているため、今回は魔力探知用ソナーとして使うつもりだ。
ただしアンデッドは日光に弱いので斜光結界で囲ってある。
以前召喚したゴブリンゾンビは日光の中放置しておいたら半日とたたずに風化して消えてしまったので日中にアンデッドを使役するには斜光が重要だと学習している。
出発してしばらくすると魔力反応を1ヶ所察知した。
単独でいるためはぐれの魔物ならちょうどいい。
コボルトならなお良し。
相手に見つからないようにこそこそと木の陰に隠れながら近づいていくが一向に動く気配がないので少々不審に思えてきた。
ついに相手を目視できる位置についたのだが反応がある部分には何もない。
正確にいえば木が一本立っているだけだ。
木の上にいるのかと思ったが反応は木そのものから出ている。
考えられる理由は木そのものが魔力を持っている場合。
その木は『魔力樹』と呼ばれ、魔力を通しやすいため杖の素材にされたり高級家具の材料にされたりすることがある。
もう一つは木そのものが魔物である場合だ。
こちらはエントと呼ばれて普段は木に擬態しているが、近くを獲物が通りかかると枝や根で串刺しにして養分にしてしまう。
微弱に発する魔力を感じるしか見分ける方法がないため駆け出し冒険者などが犠牲になることが多い。
そのため『初心者殺し』として名が知られている。
試しにゴブリンを召喚して突撃させてみた。
もう少しで木に到達というところで地面から木の根が飛び出し、ゴブリンを串刺しにする。
同時に木の表面からこぶが浮きあがり、そこに目と口のような孔が開いた。
どうやら探しているもう一体を先に見つけてしまったようだ。
しばらく動いていたゴブリンだが致命傷に達したらしく光の粒子となって霧散してしまった。
前回は乱戦で見過ごしてしまったがどうやら従魔は死ぬと肉体を構成していた魔力が散って消滅するらしい。
代わりにゴブリンゾンビを召喚して突撃させた。
ゾンビは頭をつぶさない限り死なないのは前回の実験で証明されたのでおとりとして適任だ。
先ほど同様串刺しにされるが問題なく動いている。
しばらく観察していると少しづつミイラ化しているようだ。
同時にエントも枝を触手のようにくねらせ始めた。
ゾンビが半分ほどミイラ化したところでぴたりと動きが止まり、獲物を投げ捨てる。
数秒、ワナワナと枝をくねらせると苦しげにもがき始めた。
「オ”オ”オ”ォォーーーーーン」
根っこが地面から抜け出てのたうち回る。
どうやらゾンビの毒にやられたようだ。
好機とみてたたみかけることにする。
エントの弱点は顔のようなこぶの内部にある魔石だ。
これを破壊するか抜き取るかすれば動きが止まり倒すことができる。
今回の目的は魔石なので傷つけずに取り出さなければならないのだが、どうしたものか。
考えた結果、風魔法の《ウィンドカッター》を使うことにした。
こぶが真横に見える位置からウィンドカッターを叩きこむが10cmほど食い込んだところで止まってしまった。
同時に敵の抵抗が激しくなる。
何度か外しながらもようやくこぶを切り落とすことに成功した。
のたうちまわっていた幹は動きを止め、ただの倒木のような姿をさらしている。
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マイナーエントの幹 (毒)
マイナーエントの素材であり討伐証明部位。『魔力樹』同様魔力を通しやすいため魔法使いの杖や木材として加工される。
毒を大量摂取したため毒抜きをしない限り毒が残る。
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鑑定の結果素材だとわかったのでアイテムボックスに押し込んだ。
一方こぶのほうは仮面のように干からびている。
力を込めると簡単に割れるようなので魔石を取り出すと2cmほどの茶色い宝石が出てきた。
どうやら持っている属性や得意な属性によって魔石の色が変わるらしい。
ちなみに茶色は木属性だ。
さっそくなので登録してしまう。
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マイナーエント (樹霊族)
Ⅲ等級
移動力に乏しいエント。あまり動かずに獲物を待ち続け、通りかかった獲物を捕食する。
普段は木に擬態しているため見つけるのが困難で『初心者殺し』の異名で知られる。
体液を吸い終わった獲物は地面に引きずり込み、腐らせて養分を吸収する。
弱点はこぶにある魔石。
スキル
【木属性:2】【擬態:3】【振動感知:2】【魔力感知:2】
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魔石の色についてはそのうち明記するつもりですが暫定版です。
火―赤、水―青、土―黄、風―緑、光―白、闇―黒、無―透明、
爆―橙、氷―水色、木―茶、雷―金、聖―銀、毒―紫




