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ゴブリンの先生になります

おかげさまで日間アクセスが1,000PV突破しました~。

うれしいです。

これもひとえに読んでくださる皆様のおかげです。

今後ともよろしくお願いいたします。m(__)m



カンッ!



「はっ!」



カカッ!!



「ギギッ!」



ガッ!



「そこぉっ!」



ドスッ!






只今絶賛戦闘中です。



まぁ、模擬戦なんですけどね。


相手は従魔のゴブリンです。

互いに木を削って作った木剣で組み打ちをしています。

俺は剣術がどこまで通用するか確認するため、従魔は『剣術』の学習をさせるために1対1で向かい合っている。

召喚された従魔は簡易的な判断力を持たされているが、どちらかといえばYes、Noの二択に近い。

いわば真っ白なAIのようなもので、より的確な判断をするためには多くの情報蓄積が必要になる。

矢鱈目鱈突撃させて有効な戦術を見つけさせることもできるがそれだと時間がかかるため、俺が持っている『剣術』で戦闘を教えることにした。



教えることにしたのだが……。



コイツ、学習能力が半端ないです。



さっきまで通用した戦術がすでに通じなくなっている。

今はフェイントに加え蹴りなんかも叩きこんでいるがすぐに対応されてしまう。

野生のゴブリンと違いスキルによって生み出された存在なのでそれなりに知能も高いかと思っていたが予想以上です。

まるでスポンジが水を吸い込むかの如くぐんぐん学習していく。

おまけに状況判断能力も高く、こちらの攻撃にカウンターを合わせてくるようになった。

油断ならない。

朝から続けている訓練だが日が中天にさしかかるころには決着がつかなくなるかもしれない。






訂正、まだ昼前ですがすでに勝てません。



教える立場から教わる方へと形成が逆転してしまいました。


先生、もっと手加減してください。


木剣も打ち合い続けたおかげであちこちボロボロだ。

ちょうどいい頃合いなので戦術指南へと入ろう。

教科書は『世界知識』と今までに習った歴史を参考にする。

土魔法で出した黒板に板書しながら説明していく。

こちらの命令はしっかりと聞いているため理解しているはず。



……理解しているよね?



「ギッ!」



いい返事が返ってきたので理解したものとして授業を続けます。

物覚えのいい生徒って楽でいいですよね。



個人戦から集団戦闘の概要を教え終わったところで日が暮れてきた。

このまま続けてもいいのだが急ぐ理由もないので今日はここまでとしましょう。

なにごとも詰め込みすぎはよくない。

今日の成果をみるため《従魔の書》を開く。

どうやら新しい従魔が増えているようです。



――――――――――――――――――――――――

ゴブリンソードマン

Ⅱ等級


剣術に特化したゴブリン。より鋭敏化した動体視力で剣筋を見極め果敢に攻め立てるゴブリンの戦士。


スキル

【剣術:3】【体術:3】【咆哮:3】

――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――

ゴブリンコマンダー

Ⅱ等級


戦術を学びより高度な戦闘指揮を可能としたゴブリン。基本後方からの戦闘指揮に徹するが、時には自身も前線で勇敢に戦う。


スキル

【剣術:3】【戦術:3】【集団指揮:3】【咆哮:3】

――――――――――――――――――――――――



今日一日でずいぶんと戦力が強化されている。

剣術が評価4とか、なかなか頼もしいじゃないですか。




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