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闇討ちはソロ戦闘の常道です

遅れましたが何とか書きあがりました。

続きをどうぞ。


※モンスターのスキル表記を若干変更しました。


――セリュー西の林中にて――


がさがさと森の中を行く。


あの後魔物よけの結界を解除して森の中に入ることにした。

行き先は町のある東ではなく、奥地である西方面だ。

時折見かける薬草やハーブなどは採集してアイテムボックスに放り込んである。

鑑定したのがこれ。



――――――――――――――――――――――――

クラシオン草

傷薬として使用される薬草。ギザギザの葉っぱで裏面が白いのが特徴。

温暖な地方ならどこにでも生えている。

根強いため採集してもすぐに生えてくる。

回復薬の材料にされる。

――――――――――――――――――――――――



こちらは葉っぱを数枚残して刈り取る。

冒険者のマナーとして薬草などの生殖地を枯れさせてしまわないためだ。

次来た時にまた採集できるようにするための暗黙の了解となっていて、薬草採集時には年長の者から必ず注意されるほどだ。

もし根こそぎ取ろうものなら同業者から怖ーいお仕置きが待っている。


他にもニルの実という木の実も採集した。

こちらはブドウの房のように生った赤い木の実で木イチゴのような粒がたくさん付いている。

ピリッとした辛さがあり、前世のトウガラシとブラックペッパーを足したような味らしい。

表面が硬いので砕いて香辛料として使う他、肉にまんべんなく塗すことで保存料になる。

アイテムボックスのおかげで保存には困らないため調味料として使うつもりだ。

あとはちょっとした香草やお茶として使える葉っぱなんかも集めた。



しばらく進むと何やら騒がしい鳴き声が聞こえてきたので気配と音を遮断する結界で自身を覆ってゆっくりと近づいてゆく。

ぎりぎりまで近付いて木陰からのぞいてみると、腰ミノだけを身につけた野性児がいた。

正確にはゴブリンと呼ばれる魔物で子どもほどの背丈に緑色の肌をしている。

雑食性で知能が低く、人や家畜を襲ったり畑を荒らしたりもするうえ、繁殖に他種族のメスを使うためとことん嫌われている。

繁殖力が強く「1匹見たら100匹いると思え」といわれるほどで、魔物の弱い地域には必ずと言っていいほど生息する雑魚筆頭みたいなやつだ。

ゴブリン自体が下級の魔物であるため餌をとるために自身より弱い獲物を狙う。そして人類も魔物の弱い地域を求めて生活するため、もはや必然的に両者がかち合うことになるのだ。

もはや人類の生活とゴブリンは切っても切れない関係ともいえる。


そんなゴブリン達が囲んでいるのは彼らよりも一回りほど大きいイノシシの子供のようだ。

錆びた剣や木の棒をもっていることからおそらく彼らが仕留めたのだろう、よほどうれしいのか跳び回ったり下手なダンスのような動きをしたりしている。

全員イノシシに意識を向けており周囲を気にしている者は1匹もいない。


喜んでるところ悪いがさっそく消えてもらおう。


『ソフトポイント弾』をゴブリンの頭めがけて発射すると、当たった瞬間に変形・破砕して運動エネルギーをすべて衝撃へと変換した。

結果ゴブリンの頭はつぶれたトマトのように爆散し、中身を他のゴブリン達に向かってぶちまける。

仲間が突然爆発したことに驚いて動きを止めたゴブリン達に向かって同じように弾丸を発射していく。

都合12発撃ち終えたころには同じ数の首なし死体が出来上がった。

それを短剣で剥いで心臓付近にある魔石を取り出していく。

肉は臭くて筋張っているうえにまずいので放置。


ついでなのでイノシシの方も剥いでおく。

鑑定してみるとこっちもロックボアという魔物だった。

まだ子供なので普通のイノシシと変わらないが、成体になると上半身を覆うように丈夫な甲殻をもつようになる。

甲殻は鉄よりも軽くて丈夫なため優秀な防具素材として扱われるらしい。

皮は加工用、肉は食用になるため骨を残してすべてはぎ取る。

内臓はどうしようか迷ったがゴブリン達が倒してから時間が経過している可能性があったので捨てることにした。


さっさとはぎ取りを済ませてその場を後にする。

ぐずぐずしていると血の匂いに誘われて他の魔物が寄ってくるからだ。

このあたりで最も厄介なのはウルフ種で集団で連携してくるので、ソロの場合とにかく気づかれないようにしなければならない。――というのが一般的だが俺の場合チートがあるので当てはまらない。


ではなぜその場を離れたのかといえば待ち伏せのためだ。

結界で足場を作りながら木の上に登り、先ほどはぎ取りをした場所が見下ろせる位置を探す。

ちょうどいい場所を見つけたらあとは待つだけなのだが、ただ待つのも何なので魔石の登録をすることにした。



――――――――――――――――――――――――

ゴブリン

Ⅲ等級


非常に繁殖力が高くどこにでも生息する。子どもほどの知能を持ち、武器を使って攻撃してくる。

雑食性で木の根から動物まで何でも食料にする。


スキル

【剣術:1】【棍術:1】【かみつき:3】【咆哮:2】

――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――

ロックボア

Ⅱ等級


上半身が堅牢な甲殻でおおわれたイノシシ。非常に気性が荒く、一度獲物にされると障害物を破壊しながらどこまでも追いかけられる。

雑食性で木の根や虫、動物の死骸などを食べる。食料がなくなると人里へ出て畑を荒らすこともあるため害獣指定されている。

戦う場合は甲殻のない背後を狙うか罠で動きを止めて打撃系の攻撃で倒す。


スキル

【突進:3】【頭突き:2】【防御:2】【嗅覚識別:4】

――――――――――――――――――――――――



驚いたことにロックボアの等級が高かった。

実際にどれほど強いのかわからないがゴブリンにやられたのはおそらく親からはぐれたのが原因だろう。

もしかしたら子供はそれほど強くないのかもしれない。


そうこうしているうちに獲物がやってきたようだ。

見た目わかりにくいがそろそろとゴブリンの死体に近づいてゆく集団がある。

緑色の体毛が保護色になっていて下草や灌木に身を隠しながら近づいてくるのはフォレストウルフの一団だ。

しきりにあたりを警戒していてすぐに行動ができるように構えている。

ゴブリンどもとはえらい違いだ。

その中から1匹が出てきてゴブリンの死体をつつきだす。

しばらくして何もないことを確認すると、1匹また1匹と死体を食べ始める。

警戒している数匹を残して死体に群がっているのでまとめて雷属性魔法をお見舞いしてやった。

びくびくと痙攣しながら崩れ落ちるオオカミたち。何匹かはそのまま絶命したようだ。

生きている個体も感電して動けないので毒属性で毒ガスを吸わせる。

ガスは数分で分解するようにしてあるので待つだけでいい。


なぜそんな回りくどいことをしたかというと毛皮をきれいなまま剥ぐためだ。

全部死んでいるのを確認したら次々とアイテムボックスに放り込んでいく。

生物は入れられないが死体はいくらでも入るのだ。

その場で1匹だけ剥ぎ取りを行う。

皮と牙、魔石を採集したら残りは放置だ。

肉は食べられなくもないがそれほどおいしくないのだ。

ついでなので魔石も登録しておく。



――――――――――――――――――――――――

フォレストウルフ

Ⅲ等級


森の中に生息する狼。緑色の体毛をしており周囲に溶け込みやすくなっている。

集団で狩りをおこなうため脅威となっている。


スキル

【かみつき:3】【ひっかき:3】【嗅覚識別:4】【聞耳:4】【隠蔽:2】【追跡:3】

――――――――――――――――――――――――



次いでフォレストウルフを5匹召喚する。

斜め後ろと前に1匹づつと先頭に1匹配置して何か気付いたら知らせるように指示をした。

その隊列のまま森をさらに奥へと進む。

あとこの周囲に生息しているのはコボルトとマイナーエント、草原にホーンラビットくらいか。

全種コンプリートしたら町へ行ってみるのもいいかもしれない。


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