表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メイジ オブ Mage  作者: 水無月ミナト
魔導書編 集める魔導師
130/192

第二十九話 「レイシー」

 路地裏から表へと戻ろうと思ったが、少し躊躇する。

 何せレイシーの服はボロ衣一枚である。こんな奴抱いて歩きたくない。


「レイシー、服を買いに行くか?」

「…………」

「無視禁止」


 契約紋に命令式を送り込む。

 レイシーはやはり、顔を小さく歪めるだけしか反応をしない。


「どうする?」

「……何か、食べたい」

「了解。んじゃ、俺はこいつに飯食わせるから、姫様はこいつに合う服を選んでてくれる?」

「わかりました。気合入れて選びますね」

「頼んだよ」


 フレイヤのセンスは良いからな。ハズレはない。

 俺が選ぶよりも適任だ。


 大通り前でフレイヤとグレンと別れ、俺はいったんレイシーを降ろす。

 ローブを脱いで、とりあえずはそれを着せてやる。


「何が食いたい?」

「……お腹いっぱい食べたい」

「なるほど」


 食えればなんでもいいのか。

 しかし、飲食店ってどこだろう。この辺にあるのかな……。

 適当に歩いていれば見つかるだろう。


 ローブを羽織ったレイシーを抱き上げようとして、止まる。

 いや、服も大事だが、それ以上に危険なものが露出しているではないか。

 リュックから帽子を取り出し、レイシーの長い白髪を押し込みながらかぶせる。

 うーん、髪を切った方がいいだろうか? まぁ、今はこれで何とかなるか。


「とりあえず何とかするまで、それをかぶっとけ」

「……はい」


 よし、じゃあ飲食店を探すか。



☆☆☆



 飲食店に行く前に、路地裏へと戻って人目がない場所でレイシーに行水をさせた。

 行く場所が食事するところなので、少しでも綺麗にしておいた方がいいだろう。

 行水はイズモの時と同じように、水魔法で簡単に済ませた。


 その後、適当な飲食店の中に入り、向い合せに座ってレイシーが指差したメニューを注文する。

 時間としてはまだ昼になっていない。客も少なく、俺は朝食がまだ腹に残っているので注文していない。

 さすがに人族なので、ユカリのようなアホみたいな量は頼んでいない。俺が食べる普段の量よりも少し多めくらいだ。


 運ばれてきた料理を前に、レイシーは涎を垂らす。

 だが、手に持ったフォークは震えてしっかり持てていない。

 ろくな食事をしていなかったせいで、フォークすら握れないのだろうか……。


「面倒臭いな……貸せ」


 レイシーからフォークを受け取り、食べさせてやる。

 これでは介護と、ユカリの時と変わらないな……。いや、ユカリはまだ自分で食べられた分、手がかかっている。


「……ありがとう、ございます」

「残されても困るからな」


 腹が減っていないから俺は食えないし、注文した料理を手つかずで出るとかしたくない。


「あの、なんでレイシーを買ったんですか……?」

「買ってない。引き取った、だ」


 料理を口に運びながら、レイシーの質問に答えてやる。


「なんで、って言われても、こっちも込み入った事情でね」

「……」

「神様にでも感謝しておくか?」

「……いえ。どうせ、あなたも一緒でしょうし」

「優しくされて、夜になれば襲われる、て?」

「はい」


 即答に思わず低い笑い声が漏れた。


「だったら、お前も随分だな。相手の施しを受けるなんて」

「食べれるうちに食べなきゃ、死にますので」

「なるほど。それが長年の奴隷生活で覚えたことか」


 確かに、間違ってはいないか。

 それにしても、奴隷にしては会話がちゃんと成立するな。まぁ、奴隷といっても、俺が接してきた奴なんてイズモやライミーくらいなんだけど。

 奴隷だったわりには、案外きちんと話すようだ。目に光はないんだけど。


「……どうせ、檻の中では何も食べさせてもらえませんし」

「あっははは。残念ながら、俺たちは外の者。そう長くここにいるつもりはないけど、おかげで檻を持つ予定もない」

「変わりませんよ、どうせ皆でレイシーを嬲るんでしょう」

「そんな趣味もないし、お前も好みじゃないさ。まずはそのガリガリを治せ」

「……では、なぜ買ったというのですか」

「さてね。傷の舐め合いでもしたかったんじゃない?」

「傷の、舐め合い……」


 レイシーは考えるように口を噤む。が、料理を差し出すと口を開けて食らいつく。


「意味が解りません」

「そのうちわかるさ」


 俺が魔導書の選定を切ることは案外多い。

 普通は死ぬまで選定を切ることなどないのだから。俺はグリムとコミュニケーションできるから、切ってもまた選定し直してくれるが、普通はそんなことしないらしい。

 グリムも変人ってわけだ。

 類は友を呼び、そして仲間を集めているわけだが。


「で、ちょっと困ったことがあるにはある」

「……なんでしょう?」

「お前の扱いについて」


 レイシーの口へと料理を運びながら説明をする。


「元から結構な人数で動いていてね。お前を含むと、多くなる。しかも、それぞれ別に人手を必要としているわけでもない。

 自分でできることは自分でするし、できないことも誰かがカバーできる。十分足りているんだ。

 そこで、お前ってなんか特技ある?」

「はぁ……これといって特には。犬の真似とかですか? 楽しませるようなテクニックはないです。玩具のように使われていたので」

「笑えないよ……」


 頬が引きつる。

 それも仕方ないのかもしれないけど。


「お前、いつから奴隷しているの?」

「……さあ。小さいころから、です」

「常識はある?」

「あるつもりです」


 あると言い切られたり、ないと言われたりするよりはいい返事、かな。

 まぁ、常識なんてものは適当に身に着けるものだ。俺だって非常識な行動をすることはあるので、それくらいでちょうどいいだろう。


「そうだなー……小間使い程度にはなるか? いや、でも料理もできないんだよな?」

「すみません。単純な作業ならできます」

「そりゃ子供にだってできるだろうよ」


 じゃあ、炊事係にも使えないのか。

 最近は宿や外食が多いから、俺も料理をする機会は少ないのだが。

 さて、レイシーの使い道に困ってしまったな。


「あの……魔人族に売れば、いくらかお金にはなりますよ?」

「俺は暗黒大陸に行けないのでね。それにわざわざ引き取ったのに、転売する気はない」


 そもそもフレイヤたちが許すわけもない。

 お金が欲しいわけでもないし、そもそも手放す選択肢はない。


「うーん……あ、ならお前は俺専用の召使いで」

「召使い、ですか」

「そ」

「奴隷、なのに?」

「うん。お代も上げたっていいよ」

「……意味わかりません」


 隠しもしない不信感に、俺は苦笑を浮かべる。

 まぁ、あんまり態度が良くないので、料理を刺したフォークをレイシーの目の前でくるくると回したりして弄る。

 すると料理を追ってレイシーの目も動く。


「詳しく言うなら、俺のその他雑用を引き受けろってことだな。

 何しろ俺にはやりたいことが多いのに、やらなければならないことも多い。おまけに敵も多い。それらを俺一人で管理するのも、なかなか骨が折れるんだ」

「そうですか」

「だから、なんていうの? 秘書的な奴が欲しいわけだ」


 フォークをレイシーの前で止めると、すぐにくらいついて来る。お預けはちゃんとできるらしい。


「レイシーにそんな能力があるとは思えませんが」

「そうだな。けど、別に能力がある奴が欲しいわけでもない。

 ジェネラリストじゃなくって、スペシャリストが欲しいわけだ。俺専用の」

「はぁ……」


 よくわからないといった表情をされる。

 これは知識が足りないようだ。イズモの時と似た感じがする。

 あとで本でも渡すか。


「要は俺の近くで俺が頼む雑用をしろってことだ」

「……なるほど。でも」

「最初はできなくていい。いきなりそんな期待はしちゃいない。

 長い付き合いになるよう、お前も頑張ってくれると助かる」


 最後の料理をフォークに突き刺し、レイシーに差し出す。

 それを食べ終えたので、代金を払って店を後にした。

 食事を終えたレイシーは、いくらか体力が戻ったのか自分で歩けるくらいには回復していた。


 未だ目に光は戻らない。

 あんまり病んだ目をされても、怖くて接しづらいのだが。

 まだ信用してくれていない証拠だろう。


 飲食店街から、フレイヤたちが向かった方角へと向かう。

 待ち合わせ場所とかは特に決めていないが、探せばいるだろう。服屋もそう多いわけではないだろうし。

 いざとなれば通信水晶もあるし、最後の手段としては探索結界もある。


「さて、次は服だな。といっても、決めるのは俺じゃないけど」

「また変な服でも着せられるですね」

「……ちなみにどんな服を着せられていた?」

「大事な部分に布がなかったり、鍵のついた下着だったり」

「うわ……」


 服にもいろいろあるようだ……。とても変態的で関わりたくないな。


「そんな変な服はもう着なくていいよ。つーか見たくない」

「変な人ですね。男性なら猿のように喜ぶと言われ、確かにその通りでしたのに」

「複雑な事情を持っているんだよ」


 それはお前を買った相手が特殊だっただけだと……断言できないか。

 なんにせよ、今の俺にレイシーを見て欲情することはない。


「そもそもそんなガリガリに興奮はしない」

「それは……そうですね」

「まぁ、せっかく引き取ったんだから、死なれても困る。これからはちゃんと飯食え。特に肉」

「お肉はあんまり好きじゃないですが」

「好き嫌いすると大きくならないぞ」

「今更です」


 成長期は既に過ぎているだろうか。それなら、確かに大きくはならないかもしれない。

 だからといって、食べなくていい理由にはならないが。

 それに、縦に大きくはならないかもしれないが、横にはいつでも大きくなれる。


「レイシーは何歳?」

「十七くらいです」

「へぇ。案外歳とってたんだな」


 体型のせいで、十二歳でもぎりぎり通じると思うが。妥当なところはやはり、ユカリと同じくらいの十五歳前後か。

 まぁ、二歳なら前後の範囲内だろう。


「そういえば、レイシーはあなたをなんと呼べばいいのでしょう?」

「ああ、そっか。まだ名乗っていなかったな。人族のネロ・クロウドだ。

 呼び方は何でも……パパ以外なら何でもいい」

「そんな呼び方しませんよ」


 レイシーから変な目を向けられてしまった。

 だって、言っておかないと……こっちは二度の経験があるから、先手を打ちたくもなる。


「やはりご主人様ですか?」

「ネロでもいいけど」

「……では、ネロ様で」

「普通だな」


 何の捻りもない。

 まだご主人様の方が新鮮味があったか? 呼ばれたいわけでもないけど。

 まぁ、呼び方なんてどうだっていい。


 通りを歩いていると、少なからず周りからの視線を集めてしまう。

 レイシーの服装がおかしいから、それも仕方ないとはいえ。

 ボロ衣の上にローブ一枚。しかも裸足で、みすぼらしい。

 当の本人は、慣れたもののように気にした風もなく歩いているが。


「裸足、痛くないの?」

「痛いですよ」


 ラカトニアの道は舗装されてはいるが、それでも石畳だ。

 そりゃ痛いよな。


「魔法は?」

「使えません。素質がないんですよ」


 アレイシアもバラックも、そんなことを言っていたな。

 人並以下、ね……。素質がなくたって、ゴリ押しでも何とかなるもんだけどな。

 今言っても無駄だから、追々覚えさせよう。少なくとも、日常生活に役立つ魔法くらいは使えるようになってもらわないと。


 俺はレイシーの足に向けて風魔法をかける。

 重力魔法で浮かせてもいいんだが、それだと細かい調整とか面倒だし、何より魔力を結構持っていかれる。

 風で足の周りにある小石などを弾くようなものだ。


「今はそれで我慢しといて。服のついでに靴も買うから」

「ありがとうございます……」


 レイシーは少し驚いたような声でお礼を言った。

 さらに、こちらを訝るように見てくる。


「……ここ、剣の国ですよね?」

「そうだな」

「魔法、上手ですね」

「まあな」

「……何者ですか?」

「一言で言えば、魔導師」

「……」


 レイシーの目が、不審な目に変わった。


「ちゃんと正規入国してるよ」


 懐から取り出したパスポートを渡す。


「……読めません」

「大丈夫かよ……」


 渡したパスポートを受け取りながら、苦笑いを浮かべる。

 この世界の識字率は、魔法書のおかげで案外高い。

 本屋があるくらいなのだから、高くても当たり前なのかもしれないけどさ。


「教育が必要だな」

「必要ですか?」

「俺は最後まで使えそうなものに関しては、投資を惜しまない性質でね」


 逆にかなり投資したものに関しては、最後まで使おうとしてしまう。

 家族にもらったものとかなどが、大体そんな感じだ。まぁ、思い入れがあるってのが、一番の理由ではあるのだが。


「いろいろしてもらおうと考えてるから、嫌でもしてもらう」

「いえ、教育をしてくれるのは嬉しいのですが……」


 嬉しいのか。これが教育を受けられない子の感想なのかな。

 普通に学校とか通えていた身としては、興味のないことを教えられたくないと思っていたからな。


「それよりも、なぜ魔導師のネロ様が剣の国へ?」

「妹がいるから」

「……それだけですか?」

「それ以外に何か必要か?」


 別に武者修行とかする気もないし、ネリと会った後はヴァトラ神国に戻らなければいけないし。

 まだ期限に一、二年の余裕はあるが、ぎりぎりに行く気もない。

 誤差で死にました、じゃ救えないからな。


 ああ、そうか。

 アレイシアと会ったときに訊いておけばよかった。

 まだイズモとノエルが生きていてくれているのか。あいつならわかっただろうに。


 通りを歩いていると、ようやく店の前で立っている赤い髪を発見した。


「グレン、姫様は?」

「中だ。待たされている」


 そういって示した店は、確かに男は入りにくい女性用の店だ。


「待っていろと言われてな」

「入ろうとしたのかよ……変態じゃねえか」

「フレイヤ様を守るには近くにいる必要がある」

「監視と護衛を区別しろ」


 別にこんな店で事件が起こるわけもない。

 いつも引っ付かれては、フレイヤとしても落ち着かないだろうに。

 しかし、これでは俺も入るわけにはいかないな。

 レイシーを一人で行かすにも、フレイヤとの面識はほぼない。奴隷市場の時に見ていたかもしれないが、迷わないかと言えば微妙なところだろう。


 俺も外で待とうと思っていると、店の中からフレイヤが出てきた。


「やっと来たのですね」

「悪いな。見つけるのに時間がかかった」

「いえ、おかげで目星が付けられました。レイシー、来てください」


 そういって手招きするフレイヤと俺を交互に見るレイシー。

 なんか、イズモの時にもあった気がするな……。


「行って来い。服は必要だろ」

「わかりました」


 頷くと、レイシーとフレイヤはまた店へと戻って行った。

 俺は店の壁に背を預けながら、息を吐く。


「案外喋るんだな。聞いた限りでは、話すのも難しそうだと思ったが」

「ん……無視禁止だからな。強制的に喋らせているようなものだ。心の内では話したくないと思っていても当然だろう」


 開き直って自分から話してくれるのは、こちらとしては助かる。

 イズモの時よりも円滑な会話ができているからな。

 嘘は……まぁ、いいか。禁止するほどのものでもない気がする。


「あの子について何かわかったのか?」

「まだ何にも。ゆっくり聞き出すさ。何せ、俺も白髪の一人だからな」

「そうだな。……引き取った理由もそれか?」

「九割方はな」

「残りの一割が気になるが」

「神様のお告げってところで」

「笑えん冗談だ」


 体験者としては、それ以外に言いようがないんだけどな。

 ま、確かに神が魔導書に封印されているこの世界で、神様のお告げってのも変な話か。

 精霊のお告げというよりは、いくらか真実味があるだろう。


 グレンと話しながら、通りを歩く人々を眺める。

 警察のような機関がないからか、ゴロツキが多いように見える。とはいえ、白昼堂々と抗争をしているわけでもないのだが。

 無茶な因縁をつけているようでもないし、それに彼らはどこか怯えたようにも見える。

 警察がいないのに怯えるってのも、おかしな話だが……。


「この国の王って誰だっけ?」

「今は、確かガリックだな。攻神流の神級だ」


 この国の王の決め方は、ドラゴニア帝国と似ている。

 年に一度開かれる総当たり戦……というか、バトルロワイヤルによって、最後まで立っていたものが王となれる。

 実力主義の決め方だ。

 任期は一年で、続投したいなら毎年勝ち続けなければならない。


 まぁ、王となったからといって、ラカトニアを好き放題していいわけでもない。

 月に一回はアクトリウム皇国からの監査が入るし、あんまり悪政をしていると下剋上も待ち受けている。

 そのため、マフィアのような組織の連中は、王にはなろうとしない。裏から勝手にやっている方が金になるからだろう。

 王は面倒だしな。政務も監査も外交も会議もある。


「前は、極神流の奴だったよな?」

「ああ。三年ほど君臨していたが、一昨年くらいに変わって、その時は決定戦にも出なかったらしい」

「歳か?」

「それもあるが、ガリックが頭角を現していたから、身を引いたのだろう」


 まぁ、バトロワは命の保証がないからな。毎年参加者の一割は重傷を負い、剣を握れなくなるらしい。


「最近になって、ガリックが犯罪の取り締まり強化を宣言したらしい。奴らが怯えているのは、そのせいではないか?」

「うーん、いまいち足りない気がするんだよな……」


 何せずっと裏から支配していたような奴らであろうに。

 そんな、良くありそうな宣言をしただけで、怯えるだろうか?

 それにガリックが直接出張るわけでもないだろう。王になってやることがたくさんあるだろうし、鍛錬も欠かせない。道場も持っているだろうから、指導も休めないだろう。

 犯罪を取り締まるほどの暇はないはずだ。


「お待たせしました。どうですか?」


 フレイヤに連れられて店から出てきたレイシーは、購入した服に着替えていた。

 白のワンピースに、赤の上着を着ている。

 ちゃんと靴も買ってもらえたようで、ブーツを履いている。


「いいんじゃない? 似合ってるよ」

「落ち着きません……」


 レイシーは服の裾を掴んだりして、そわそわしている。


「慣れろってのも変だけど、あんまり気にしないでいればいい」

「はぁ……」

「ほかにも買ったの?」

「替えでいくつか買いました。足りると思いますよ」

「じゃあ、ミー姉と合流しようか」


 中心部の広場なので、ここからそう離れてはいない。

 俺たちは集合場所へと向けて歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ