第45話 アクマとデビル、マリモに食われる?
迫りくる巨大マリモ……いや、マモリーモ。
「意外とつぶらな瞳で、ぱっと見はなかなか可愛らしいかも?」
そんな感想をこぼすデビルは、若干現実逃避気味になっているのかもしれない。
だがしかし。
マモリーモが大きな口を開けると、それも一変する。
口の中には鋭い牙がびっしりと生えていた。
さらには、先の割れた気色悪い舌がチョロチョロと伸びてくる。
しかも、緑色をしたヨダレがダラダラと流れ落ちてきて、はりつけにされているアクマとデビルの体をびっちょりと濡らす。
「うわぁ~! 全然可愛くなんてなかった!」
我に返ったように泣き叫ぶデビル。
「むぅ。サタンに食われるならいいが、こんな化け物に食われるのは嫌だな!」
さすがのアクマにも、嫌悪感が生じているようだ。
とはいえ、柱に縛りつけられている状態では、成すすべがあるはずもない。
「さあ、食べなさい、マモリーモ! 勇者を名乗るアクマはともかく、オマケのデビルとやらは、見るからにマズそうですが!」
魔界の女王マックイーンが嬉々とした表情で叫ぶ。
やっぱり、親子揃ってデビルに対する認識がひどい。
その隣にいるサタンは、いまだ沈黙を保ったまま。
デビルはそんなサタンを睨み返し、考える。
ボクたちを騙してここまで連れてきたサタン。
魔界の国のプリンセス。
……男だけど。
仲間だと思っていたのに。
なんだかんだと、ボクにはひどい言い方をすることも多かったけど。
一緒に旅してきて、結構楽しいと思えていたのに。
と、そんな感傷に浸っている場合ではなかった。
マモリーモはもう、アクマとデビルのすぐ目の前にまで迫ってきているのだ。
食われる!
デビルがそう思った瞬間――、
ちゅどぉ~~~~~~んっ!
爆発が起こる。
「あれ? これって、もしかして……」
気づいたときにはロープも解かれ、アクマたちは別の場所にいた。
――――とぅ~び~こんてぃにゅ~どぅっ!




