表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者はあくまで脇役です。  作者: 沙φ亜竜
ナメクジの国ヌメリントン
39/53

第39話 ナメクジ軍団、負けじと応戦する

 スライム軍団とナメクジ軍団の戦い。

 双方、数は数千、といったところか。


 これだけの大群が合戦を繰り広げれば、被害は甚大になるはずだ。

 しかし、実際にはそうなっていない。


 ナメクジ軍は剣を構えてスライムを斬り捨てる構えなのだが。

 敵はヌメヌメしたゼリー状のスライム。斬ったところで、さしたる効果は出ない。

 仮に真っ二つになったとしても、すぐにくっついて再生してしまう。


 一方、スライム軍は武器など持っていないが、酸性の粘液で相手を溶かそうとする。

 とはいえ、攻撃を受けてもナメクジは一向に消える気配がなかった。

 どうやらナメクジの体を覆っている粘液が酸を中和してしまい、溶かすことができないようだ。


 そんなわけで、どちらの攻撃も有効打とはならず、ただただ周囲のヌメリ気だけが増えていく。


「うわぁ~、すごくベチョベチョです。不快指数120%です!」

「うむ、ベチョベチョだな。だが、そんなサタンも可愛いぞ!」

「あら、勇者様ったら、正直者です! ゴミムシ以下のデビルとは、やっぱり格が違います!」


 なにやらアクマとサタンはラブラブしていたが。

 またもや引き合いに出され、デビルはため息をつく。

 ただ、文句を言う気力までは出ない。

 辺りはそれほど、ベタベタのヌメヌメのビチョビチョになっていた。


「どうでもいいけど、この戦いって、どうなったら終わるんだろう……?」


 デビルのつぶやきに、答えられる者はいない。


「そもそも、ボクたちがいる意味って、全然ないよね」

「わっはっは! ま、ライムちゃんに加勢してやってもいいんだがな! 近づくとヌメって気持ち悪いし、あまり気乗りはしないよな!」

「ほんとにそうです! まったくもって不快です! アタシの自慢の髪の毛までビチョビチョです! 三角帽子もシナシナです!」


 とかなんとか言いながら、アクマたち3人はテーブルに着いて、お茶とお団子をいただきつつ合戦の様子を眺めている。

 スライムにはナメクジしか、ナメクジにはスライムしか見えていない状態のため、アクマたちが巻き込まれてしまうようなことはなかったのだ。


「そうだな……ここはいっちょ、賭けるか!」

「なら、アタシはライムちゃんに1万ゴールドンです!」

「オレもライムちゃんに賭けるぞ! どぉ~んと、3万ゴールドンだ!」

「もちろんボクだってライムちゃんだよ。5千ゴールドンにしておくけど」


 賭けになっていない。


「う~ん、当たったらヌメリヒョンを脅して賞金を出させるか!」

「大賛成です!」

「……なんか、ボクたちが来たせいで踏んだり蹴ったりになりそうだね、あの国王……」


 もちろん、まだ勝負はついていないのだが。

 アクマたちは、ライムちゃんが負けることなどありえない、と考えているのだろう。


「ちなみに、もし賭けに負けたらどうするの?」

「賭け金抱えてトンズラだ!」

「当たり前田のクラリネットです!」

「ひどい……」


 観戦するのにも飽きてきたのか、アクマたち3人は完全に雑談タイムへと突入していた。

 はたして、スライムVSナメクジの戦いに終止符は打たれるのか?


 ――――とぅ~び~こんてぃにゅ~どぅっ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ