第23話 勇者たち、またもや捕まる
ひたすらお菓子を食べまくるアクマたち。
ライムちゃんも、ゼリーだけではなく、様々なお菓子類に舌鼓を打っている。
スライムに舌があるのかは、よくわからないが。
「食べても食べてもなくならない。まさに天国だな! もぐもぐ」
「ほんとに、そうです! お菓子天国万歳です! むしゃむしゃ」
「スライムの国でも、お菓子革命を起こすべきかもしれんの! もごもご」
調子に乗って食べまくる面々。
いくらなんでも食べすぎだ。
「お金だって無限じゃないのに……」
心配になってくるデビル。
「デビルは心配性です! なくなったら、また資金援助してもらばいいだけです! アタシにとってはお金は無限です!」
サタンはそう言い張る。
いったいどういう環境で育ってきたのやら。
どこかの国の姫だとでもいうのだろうか。
……いや、サタンは男だから、王子になるか。
さすがに、そこまではないとしても、少なくともかなりの大金持ちには違いない。
一度、サタンの素性について、しっかり話し合う必要がありそうだ。
デビルがそんなふうに考えている一方で、残りの3人は依然としてお菓子に夢中。
じゃんじゃん持ってこい! 金はいくらでもある! むしろ、店ごと買ってやろうか!
そんな叫び声を響かせそうな勢いで、食べに食べまくっている。
ふと、アクマが店の奥を指差し、こんなことを言い出した。
「おっ! なんか、あっちに置いてある菓子、すごく豪華そうだな!」
他の3人もそちらへ視線を向ける。
そこには今まで食べていたものとは明らかに違った雰囲気の、まさに高級お菓子といった品々が、まるで飾られているかのように展示されていた。
「ふむ。あれもいただくとするかの!」
「それがいいです! いつ食べるの、今でしょ、です!」
「なぜ食べるのか、そこに菓子があるからだ、だな!」
パクパクパク。
場所を店の奥へと移し、なんだかやけに豪華絢爛なお菓子類をパクつくアクマたち。
その横に控えめに立ち、デビルも1つ、手に取ってみた。
見るからに高級そうな包装紙に包まれている。
これまでの人生では味わったことのないような、あまりにも豪華すぎるお菓子の数々に、デビルは口に運ぶことをためらってしまう。
圧倒的な存在感を放ち、なんとも言えない神々しいオーラのようなものすら感じられるお菓子。
霊験あらたかと言ってもいいのかもしれない。
「う~ん……。いいのかな~」
心配するデビル。
いいわけがなかった。
突如、店の中に何人もの兵士らしき男たちが押し入ってくる。
そしてアクマたちを鋭い視線で睨みつけ、全員で取り囲んだ。
「お前たちを逮捕する!」
「え? どうして?」
困惑するデビルに、兵士は激しい口調で答える。
「お菓子様を食べた罪だ!」
「お……お菓子様!?」
といったところで、
――――とぅ~び~こんてぃにゅ~どぅっ!




