エピローグ
エピローグ
四季文房具店は、いつもと変わらぬ朝を迎えていた。
「ふぁぁ……。夏、メシー」
「ご飯、ですよ」
「朝からうるさいなー。いいんだよ、メシ」
「全く……」
そんな四季家に、訪問者がやってくる。
ピンポーン
「夏、出て」
夏輝が玄関のドアを開けると、そこには佐伊と福良がいた。
「すみません、春一さん夏輝さん、また福良を預かってもらえますか?」
「ハル、だそうです」
夏輝が春一にそう呼びかけると、春一は「ウチは保育園じゃねーぞ」と言いながら玄関に出てきた。
「福良、どこ行きたい?」
「海!」
「んじゃ、行くか。パパが海の家でヤキソバおごってくれるってよ。楽しもうぜ」
「うんっ!」
「ハル、また勝手なことを……」
「じゃ、お願いします!」
そういって佐伊は階段を駆け下りた。夏輝は春一と戯れている福良の頭を撫でて、朝食の用意をするためにキッチンへと戻った。
END
TRUMPⅡ完結いたしました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m
Ⅱを読むにあたり、Ⅰの方も読んでいただいた方には、重ねて御礼申し上げます。
現在性懲りもなくⅢを執筆中です。
またアップしました折には、読んでいただければ幸いです。