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状況の説明

ちょっと書き方が真面目な感じになりますが、この後の話を楽しんでいただくために是非お読みください!

「私はね、レイティーンじゃないの」

ちらっとカラメロの反応を見る。

「だろうな」

「ちょっと、レイティーンを返せ!、とか言わないの?」

「だって一週間前に来たばっかだし。」

「うう。『レイティーンを返せ!』『ふはははは、あいつは吾輩の胃のなかだ』『くそう!』みたいな会話を連想してたのに!」

言ったそばから厨二病ぽくて恥ずい。穴があったらはいりたい。

「カラメロ、穴ほって…」

「はあ?よくわかんないけど、お前がレイティーンじゃないからって、怒ったりしないから、状況説明してよ。それに今の主のが面白そうだし、俺はいいよ。」

「褒められたのかな?まあいいや。」


「私は、こことは別の世界から転生してきたの。名前は『斎藤凛音』。13歳まで前世は生きていたの。住 んでいた場所は日本って言って、食べ物と医学に関しては変わらないレベ ルだけど、政治やその他の技 術、学問のレベルは段違いに上だった。代わりに、魔法がなかったの。動物

 はいるけど魔法使わないし、人も魔法使えない。喋る使い魔なんていうのももちろんいなくて、言語は  人しか使わない。魔法で人は空を飛んだりできないから、ものすごく速い乗り物があったりする。で、  人々の娯楽として、ゲームっていうのがあったの。ここは「魔法と愛は永遠に」っていう改めて口に出す とすっごく恥ずかしい題名の乙女ゲームの世界なんだけど…まあ、一種のお話の中だと思って。ここまで

 大丈夫?」

カラメロはポカンと口を開けているが、さすが有能な使い魔。

「ええとつまり、レイティーンはレイティーンだけどレイティーンじゃなくて、中身はサイトウリンネなんだな。」

「半分正解で半分間違ってる。私はレイティーンとして生きた記憶もあるけど、斎藤凛音でもあるの。」

「なんとなくわかったようなわからないような…

 でもなんでそれを急に思い出したんだ?

 それに、いつからサイトウリンネなんだ?」

「王子と会ったから。いつからかは…会った後1日寝てたのよね。カレンダーが変わってる。だから、今か ら?」

「もう少し詳しく教えてほしい」

「ええと、お話の中では私は悪役。いわゆる悪役令嬢ね。王太子殿下の婚約者で、王太子に振り向いて欲し がっていてなんでも完璧にこなそうと努力するんだけど、そこが逆に可愛げがなくて、王太子は若干抜け ているところがある男爵家の三女である主人公に惹かれていくの。でも急に自分から王太子をとった主人 公がレイティーンはにくくなっちゃって、嫌がらせを繰り返す。それが人の道を外れていたことから、レ イティーンは死刑、被害者の主人公は王太子と結婚、てなるわけ。他にも宰相の息子、候爵家の御曹司と か、騎士団長の次男、公爵家の優秀な方とか、生徒会の顧問だけど学園を特待で若く卒業したから年の差 は一才の公爵家四男とかと恋するパターンがあるけど、私は必ず主人公の恋の相手の婚約者として邪魔す るの。で、この世界はどれなのかわかる?」

「あのパーティーで婚約する予定だったらしいぞ。」

「誰と!?」

「王太子」

「うわあ。その世界かああ。王太子一番の推しなのに…」

「オシ?」

「なんでもない。カラメロはさ、やっぱ男の子的にはできないことある方が可愛い?」

「好みによるんじゃない?ちなみに男じゃないよ。」

「へ?」

「自分が女だから均等にするために男っぽくしろ、ってレイティーンが言うから。」

「ええっえええ!!!変なとこまで完璧主義かあ。普通にしてていいよ。」

「わかったわ。」

確かによく見るとキャラメル色の毛もヒスイのような緑の瞳も女の子らしい。


「はあ、色々疲れた。」


「お嬢様、朝食のお時間でございます。」

確か、あれは私付きのメイド、リリエッテ。記憶を取り戻した私の1日が始まる。

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