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王族命令て、ずるくない!?

「貴殿との婚約を…」

ワクワク!これでフラグを回避し、私は、ごく普通の平凡な少女へ!!!!

「僕、クラッセル・スティリヤが申し込み、それを受け入れることをクラッセル王家の名の下に命ずる」

「…は?」

「うんうん、了承の挨拶が『は』だなんて、なかなか男まさりでいいじゃないか」

「いや、ちょっと待ってくださいよ!勝負に勝ったんだから、婚約しないのがセオリーじゃないですか!?」

「で〜も〜、どんなに理不尽でも通ってしまうのが王族命令だよぉ?これに逆らったら公爵家は取り潰されるよぉ?」

「いや、別に構いませんけど」

おもわず真顔になる

「え…?」

「むしろ王太子が来てももてなしに出て気もしないような不遜な両親、今すぐにでも差し出します!!!」

次は、おもわずハイテンションになる。

この両親のせいで私は自由にやれないし、ゲーム(この世界では普通に未来)でレイティーンが捻くれちゃった原因の多くはこの両親に起因している!!!

「いや、ほらさ。もし公爵と公爵夫人がどうなってもいいんだとしてもさ、住むところにも困るし、君も追われるよ、場合によっては」

「あ、それは大丈夫です。殺したくないので追われるのは面倒ですけど、衣食住は働けばなんとかなりますし〜」むしろダンジョン業が捗る!!!

……だが、ここまで口答えして私は気づいた。これ、断罪の時も同じことになるんじゃない?殺したくないからそもそも追われたくないんでしょ?私。

「お、王族命令です!!!」

「はあ、謹んでお受けいたします。が、離婚したくなったらいつでも待っております!!!」

「そうだね。…する気ないけど」なんか腹黒い笑顔が見えたような気がする…。

「もう僕たちは婚約者だ。今までのように殿下、令嬢、ではなく名前で呼ぶべきだと思わない?」

「いえいえ、王族の方相手にそんな恐れ多い!!殿下と呼ばせていただきます」

前世、クル様〜!と愛称を叫びまくっていたので、多分名前で呼んだらボロが出る。

「悲しいなあ。いつでもクラッセルにしていいからね。じゃあ、僕はレティーって呼ぼうかな?」

「は、はい」いきなりの愛称!?

「よろしくね、レティー」

耳元で囁かれる。ショタ感はかなりあるけれど!それでも!

「イケボの囁きはなしじゃないでしゅかあ〜」

下半身の力が抜けてよろよろになりながらの渾身の叫びは、彼に届いたのか、どうか…。



「では、もう一度ちゃんと婚約にきますから」

そう言って彼は去ってしまった…。確かゲームどおりだと、この時だけ両親がでてくる!気を引き締めなければ…。



婚約式は内輪だけになるものの、王族とのものだから王様に目通りしないといけないらしい。

「この国の王様はたしか…」

「フィレンツェティト・スティリヤ女王陛下にございます」

そう、女王である!妖美な美しさの女王様かな…

「ごきげんよう、レイティーン公爵令嬢。どうぞ面をあげてちょうだい」

ええええええええ…。見た目JK!?

我が国の女王様は前王のただ一人の御子。政略結婚でうちと敵対もしていないし仲間でもないルーシャス公爵家の十五歳年上の次男と8歳で結婚、しかし旦那様は彼女が十一歳の時に急死。続いて1ヶ月後、同じように前王も突然原因不明の急死をとげ、次の王はまだフィレンツェティト殿下には荷が重いから傍系王族を王族にもどすか、と言われていたところ、殿下の妊娠が発覚。お世継ぎもいるのだし、我々が支えれば…という貴族の声が高まり、本人も息子を守るために所望した結果、現国王は御年17才のフィレンツェティト殿下である。

以上、レイティーンの記憶から抜粋。

17才でその地位か…

「大変ですね…」

「わたくしが?」私のほうが年下だけど、それでも…ってやばっ!声出てた!?

「そうね、大変よ…。人払いしてちょうだい」

「はっ」

クラッセルとはあっていない。この部屋にいた従者も全員さがった。つまり、王と二人きり!?


「ふぅ…マジで大変なのよ!腹黒い貴族しか周りにいないし、しかもあれよ?この間なんか敵対してる隣国シュミーレンに貢いでる貴族兄妹が発覚して私が処刑言い渡したのよ!?それもその貴族連座にしないであげたのに、よくも息子と娘を…っていう恨みがましい目で母親に見られたのよ!?もう夫亡くして隠居してるってのにガチめにこわいあの母親!もうなんなの!」

「陛下、御言葉遣いが…」

「しかもなんか息子は完璧すぎていろいろ成長はやくて最近もう怖いのよ!やってらんねぇ!」

「わかりみが深い!!!」

「っと、これがわたくしの素ですわ。息子と夫にしかまだだしたことがありませんの。なんだかあなたにはいいかなって不思議とおもって…初対面で大変ですねなんて、初めて言われた(笑)私この立場だから友達いないの。ねぇ、友達になって?」

金髪碧眼JKの上目遣いに逆らえる人、手ぇあげて!

「もちろん!」満面の笑みで答えましたよ。ええ

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