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ギーシュとギーシャ

「こ、これは…炎ガエルの魔石!?」

「おい、お前達Fランクだよな!?」

いい反応を示したのはさっきの男達だった。一人はダークブラウンに茶色の目で、神は七三分けでクールな雰囲気。装いを見るからに、魔法使いだろうか。もう一人は同じくダークブラウンにオレンジ色の目で、少し跳ねた髪の毛が元気そうだ。二人とも二十代後半くらいだろうか。

ジュロンはもう頭を抱えている。

「また、また残業だ…」

まあ、私の部下である限り、仕方ない犠牲だ。




「いやあ、さっきはすまなかったな。その逃げ帰ってきたCランクパーティーは俺の弟がリーダーで、こいつらは俺の弟達にも勝てなかったところに行って、涼しい顔をして帰ってきたんだから、弟達に全部任せてフォグネスの花っていういいとこどりしてきたんだなって。思わずカッとなっちまった。」

ビールを飲みながらそう陽気に話す男は、ギーシュというらしい。横で静かに濃度の高いワインを楽しんでいるのが、ギーシャ。なんだか双子みたいな名前だな、と思っていると。

「私たちはお互いの容姿と名前が似ていることに興味を持って、性格は正反対だが今日までパーティーを続けている。」

「そうなのね」私たちは酒を飲むわけにはいかないので、オレンジジュースを飲んでいる。カラめろはミルクだ。

「そういえば二人は何ランク?」なんとなく尋ねる。

「Aランクだ。」さりげなくとんでもないことを言われてしまった気がする。

「Aですか!?」リリ達にも低めの声を意識して貰ったら話していいと言っていたので、リリがめちゃくちゃ驚いている。ちなみにカラメロは地声が低いので、高めの声を心がけるよう言ってある。

ギルド証は、Sランクが紫字に金の文字、Aランクが黒地に金の文字、Bランクが紺地に金の文字だ。そして、Cランクは深緑に銀の文字、Dランクは鮮やかな青に銀の文字、Eランクは真紅に銀の文字、Fランクは焦茶に銀の文字だ。

そして私たちの前にかざされているのは黒字に金の文字…。おお!これがA!!

「手合わせして!んで、負けたら部下になってください!」

「はあ?何言ってるんだ?」

「私たちとあなた方二人でもちょっと怪我が心配ですよ…」

どうやら猫は戦力外らしい。そんなことをぼんやり考えながら、

「ああ、私と、あなた達二人。」

「え?」

「それじゃあ、明日。そうねえ、ルル。どこがいい?」

「またディシカル高原でいいと思います」

「じゃあ、そうする。さよなら」

ポカンとしている彼らには悪いが、私はいざ断罪された時のために有能な部下をできるだけ多く集めなければ。明日どれくらい手加減しようかなあ。

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「なあ、ギーシャ。行っちまったよ」

「大丈夫だ。ちゃんとしてるな。オレンジジュースとミルク代は置いてった。」

「おい、そんなことじゃないだろう!現実逃避するなよ!あのちびっこに勝負を挑まれて、負けたら部下に、とかありえないこと言われてるんだぞ!」

「あ、ああ…。しかもディシカル高原を選ぶとか、移動だけで半日かかるのに」

「あいつら、今日の報酬受け取ってなかったよな。明日またギルドに来るだろうから、その時ことわろうぜ!」

この時まだ、レイティーンの言葉は子供の戯言だと思われていた。

たった二人と一匹が、253ものEランクの魔石を持ってきたことを無理やり頭の隅に追いやっって。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「新しい同僚が増えますね!」

「そうね。でも、彼らが部下になった後は、庭で身体能力を高めておかなきゃ。あとちょっとで王太子がくるわ。」

「頑張れ〜!」

一方、公爵邸では彼らが仲間に加わること前提で話が進んでいた…。

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