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「フラグ建築士」リリちゃん

こうして無事に2人で手のひらサイズになることに成功した。まぁ、『へ〜んしん』に意味はなくて、ただの私の趣味だということは、きっと斎藤凛音について知ってきたみんなならわかるはず。

「カラメロ!私たちを乗せて!」

こうして小人2人と猫で順調にフォグネスの花を採取していった。 

「よし、無事に何事もなく帰れますね!」

リリ君、知ってるかい?そういうのをフラグっていうんだよ。



ドーン

「え?」下を見ると見事にジグザグな地割れが起きている。

目の前には…カエル?

全身緑でヌメヌメして、ザラッとして長い舌を動かして私たちを狙ってくる。

「一匹なら逃げ切れます!」

リリ君、本日2度目のフラグをどうもありがとう。

後ろから数百匹、茂みから一気に出てくる。

「「「いやぁ!」」」

「fire!」

慌てて炎魔法を乱射する。

「効かない!?」

「お嬢様、奴らも火属性です!使うなら、反対の属性…」

「水ね!」

本当に少しだけの魔力で水をかける。

ジュッ

焦げる音といっしょに、逆にあちらから炎が飛んできた。

体を小さくしてるから不利だけど…

「あいつら何ランク?」

「Eよ!」

ありがとうカラメロ。ということはこれで十分戦える!


無詠唱で水と風の合成で氷のつららをつくる。高さが欲しいな…。

「カラメロ、背中けっていい?」

「死なない程度にね!」

聞き分けの良い部下で良かった。軽く蹴ると、カラメロが背中の上に薄い板を作ったようだった。

遠慮なくそれを足場にして、空中へ勢いよくジャンプする。

先ほど作ったつららを放つ。遠くから向かってきていた炎を打ち消すとともに、カエルたちの体へ刺さる。それを見届けてから後ろへくるりと向きを変え、ものすごく高度のあるバク転のようにして再び地上へ。

カラメロの背に飛び乗ると、先ほど討伐されたほどのところへ行ってみる。



「こんなに魔石が…」

説明しよう!魔石とは、魔物を倒す際に必ず生じる宝石のようなもので、魔力が溜まっているのである程度大きさがあればそれで魔法を行使することもできる。形は正八面体で、Fランクは一辺1cm、そしてランクが一つ上がるごとに2倍ずつ辺が長くなるのだ。そして、属性に合わせた色をしている。例えばこのカエルは「炎ガエル」というシンプルな名前で、一辺2cmの赤い正八面体だ。キラキラと輝いている。

ちなみに魔物はSSSまでいるので当然魔石もSSSまであるが、レイティーンの記憶によるとそのサイズの魔石は一億年前に伝承で封じられたとされる、戦神が倒した魔王だけだ。王都の中央広場に飾ってある。SSSだと256cm!ちなみに、男まさりなその具合から戦神と呼ばれるものの、女のミュレティーン様である。この戦いで力を落として神様としていなくなってしまったという。一番強いリーダー的な彼女が苦戦する、ということは本当に強いのだろう。

そんな妄想に耽っていると

「で、この魔石どうします?ギルドに持っていけば高値で買い取ってくれますよ」

確かに、異世界アニメでありがちな魔物の素材はなく、魔石しかドロップ品がないので集めるべきだろう。



十分くらいで253もの魔石を回収できたので、帰ることにする。全員でローブを被り直して、

「「いひゃ〜〜〜〜〜!」」

悲鳴をあげている二人にはかわいそうだが、もう日が暮れてきた。早く帰りたい。ということでジェット機もびっくりの速さで飛んでいく。

流石にギルド前を陥没させるわけにはいかないから、今度は優しく降りた。

軋むドアを開けると、前と同じように視線をひしひしと感じる。


すると、二人の男が近づいてきた。

「よお、ちびっこいの。俺らは噂話に目がないんだよ。」

「お前たちだけじゃパーティー組むには心許ないんじゃないか?」

「薬草採集に行ったんだってな。さっき同じとこへ行ったパーティーが、『炎ガエル』の群れが出たって逃げ帰ってきたぞ。()()ご無事で」

「あのパーティーを使ってうまく逃げたんだろうよ」

ガッハハハと汚く笑う彼らを一瞥する。ちょっとレイティーン、キレました。もう声はいいか。

レイティーンの声域は運が良いことに広く、普段は割と高めの可愛らしい声だから、低いりんとした声をリールの時は心がけてみよう。

「どけ、お前ら。」

「ほへえ、君たちって女の子だったんだ。隠せてるつもりかな、声でわかるよ?」

完全に舐められた。まあ、平穏な貴族生活よりは、前世の日本みたいなノリもあったほうが楽しいかもしれない。

そのまま無視してカウンターに進む。

「ほら、ジュロン。今日の成果だ。」

そう言って薬草を置く。その薬草の量を見て、まず驚かれる。

「貴重なフォグネスの花がこんなにも沢山…!?」

さっきの男達もポカンとしている。いい気味だ。

「それからこれ…」

がちゃん、と音がして赤く煌めく魔石が、袋から溢れ出した。

だいぶ空いてしまい申し訳ございません!このように諸事情で更新できなくなる期間がこれからもできてしまうかもしれませんが、中途半端な状態で完結させることはないので、これからもレイティーンの暴走にお付き合いください!

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