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悪夢

よろしくお願いします。

 深い、深い海の底に沈み込んでいくような感覚…。

周りは鏡のようなのにそこには私は映らない。

私は、誰…?

その疑問だけが頭に飛び交う中で、もがけばもがくほど苦しくなっていく。声にならない声が漏れ、体なのか心なのかよく分からなくても限界なのは感じ取ったことで、思わず叫ぶ。

「私は、」

はっと気がついて目を覚ます。ぐっしょり濡れた良質な寝間着。体を起こして肩で荒く息をする美少女。まだ暗い明け方の部屋で、そこだけが輝いていた。


改めて、私の名前はレイティーン・ド・リキャリニス。

5歳にして洗練された美貌と優美な立ち居振る舞い、大人の駆け引きも読み取れてしまう頭脳明晰さをあわせ持つ。祖先が光の女神の祝福を受けたとされるリキャリニス家の長女であり、希少な光魔法の使い手であった。




朝早く起きるのは日課であるが、ベットの中でおとなしくしている。メイドさんが困らないように、公爵家の人間は気を使う。そう、レイティーンは公爵家でもある。全てにおいて完璧な貴族だといっても決して過大評価にはならなかった。

そんな彼女は、今度同い年の子供が集まる茶会にて、初めて王太子殿下と挨拶する。彼の名前を聞くたびに、なぜかこめかみが鋭く痛む彼女には、実際似合うことで自分がどうなってしまうのか大変不安だった。


そしてついに迎えた茶会の日。初めは何ともなかった。普段の社交と同じだった。それなのに、王太子の前に進み出た瞬間、足元がふらつき、深い眠りに落ちた。


ここはどこ?あぁいつもの悪夢。何で苦しまなければならないの?私何か悪いことしたかしら?

いつもと同じだった。しかし、自分の前に大きなテレビが現れた。ん、 テレビ?なんで私は見たこともない物体の名前を?そこに誰かが映る。コレは…私?容姿も何も違うのに…。あぁ近所の従兄弟の家でよく一緒に乙女ゲームしたなぁ。彼女年上で頼れて…。ってなんでなんだろう。なんで懐かしくて、嬉しい記憶ナノ?ワタシハ、ナニ?


こうしてレイティーンは膨大な記憶にのまれていった。





「ぺぎあ゛あ゛あ゛!!!」

朝5時30分、人のものとは思えない声を発する物体は、レイティーンちゃんだ。

「お嬢様!?」

しまった!お嬢様は大変だあ。

「なんでもない。下がってもらえると助かります」

この人、ほんとにレイティーンか?彼女の優秀な使い魔だが、完璧な名にしないと気が済まなかったレイティーンにより名前が保留になっていた、仮に、「タマちゃん」としておく猫が言う。人語が話せるのは使い魔の証だ。しかし、レイティーンはいちいちおどろいている。

「話してる……」


「どうしたって言うんだ?俺が話したくらいで?」

「こっちの不思議なことには、まだ慣れなくて…」

タマちゃんが不思議そうなので、状況を説明しよう。しかし、呼びづらい。


「説明の前に、名前決めるね!」

「お、やっとか!」

何にしよう。私はネーミングセンスがありすぎる。例えば、私が前世一人暮らしで飼っていた犬は、「スーパーハイパードッグ太郎」ちゃんだった。友達にその名前を言ったら、スバらしさに若干驚いたような顔で、「いっ、いいね」と言っていた。

「んん〜、キャラメル色の毛だから、『スペイン』語でキャラメルで…『カラメロ』?

 でも物足りないから…『サンダースパイクリングカラメロッチ三号』かな?

 どう?」

「全然物足りなくないから、そのカラメーロってやつにしてくれ!というか三号はどっから出てきた!?それに聞き慣れないな…。スペーイヌに、カラメーロ?ザンター?とかさ」

「ただの直感」

「はあ。」


「気を取り直そう…」

「ガンバ〜」

「はあ。」


「俺はカラメロ。レイティーン・ド・リキャリニスの正式な使い魔カラメロとして生きることを誓います」

そのとたん私たちの周りを色とりどりの暖色系の光が渦巻き、降り注いだ。

「ほら、レイティーンも誓いの言葉言ったら?」

「ええっと?なんだっけ?」

「はあ。繰り返してね。我はカラメロの主として共に生きることを誓う。」

「我はカラメロの主として共に生きることを誓う。」

光が寒色系に変わり、数秒程度降り注いで消えた。

「わあ、異世界だあ」

「異世界?」

説明すべき時が、ついにきた。

遂に書き出しました!

言葉の用法や誤字脱字があればぜひぜひ教えてください!

お願いします!記憶を取り戻していないところから始まりますが、コメディ要素と恋愛要素を混ぜていくつもりなので、よろしくお願いします!感想もぜひ!

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