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東亜戦記  作者: おやま
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異変

 それはひずみだった。時空にぽつんと唐突に表れ、そしてくすぶっていた。太陽系の第三惑星である我らが母性「地球」の中に突如として現れたひずみ。それが今、さく裂した。ひずみは長い線を描くように広がり続け、択捉島、南樺太、モンゴル、パキスタン、ミャンマー、タイ、日本海を通るようにして浸食した。浸食された内側が光の柱に包まれて、消えた。そして、その30余りの国家を擁していた土地には、新たなる大地が、未開の大地がただ悠然と存在していた。

 「地殻改変」、そう名付けられたこの現象はたちまち世界中にとてつもない衝撃をもたらした。世界中の人口の約5割が存在していた地域が突然と姿を消し、逆に未開の大地がそこにある。これは、人類が有史以来起こりえなかった現象であり、人類は難題に立たされたといえる。中国、インドは世界経済にとって計り知れない重要度があり、それらが突如として存在しなくなったのだから、これは由々しき事態であることは自明である。世界中の大企業が工場を構える世界の中心になりかけた土地がなくなり、何も開発されていない、どんな生物が存在しているのかもわからない土地に代わってしまった。世界のパワーゲームが、始まる。

 

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